栂池自然園の紅葉
2018/09/09 (since2013/09/14)
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栂池自然園周遊
栂池自然園は長野県北安曇郡小谷村にある中部山岳国立公園内にあり、
白馬岳、唐松岳や五竜岳など北アルプス連峰のベースキャンプにもなるところ。
2012年にはじめて栂池を訪問してから、栂池自然園の虜となり
夏の高山植物、秋の紅葉とあししげく通っている。
栂池パノラマウェイのゴンドラやロープウェイを利用してアクセスがしやすく、
一周3時間前後のコンパクトな地形に高層湿原が点在し、
先の高山植物などがてんこ盛りで、ちょっと季節を外しても
どこかで見ることができる高低差も兼ね備えて、いつ行っても外れがない。
赤、黄、緑と全てが色鮮やかな紅葉で、まるでおとぎの国のよう。
代表的な景色をまずはご覧頂きたい。
青空と紅葉と緑の葉、色のファンタジー。
ヤセ尾根の不規則な階段がワンポイント。
彩色鮮美
日本海側の雪国の紅葉は紅色も黄色も緑色も鮮やかさが別格だ。
近くで見ればこんなに綺麗。ことばはいらない。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/2000s, -0.67EV
妖精の森
赤、黄、緑の色が調和した森の木道を歩く妖精たちのイメージ。
栂池の紅葉を見て、経験したことのない色の連続に驚きを隠せない。
これも、雪国ならではの色の鮮やかさなんだろうか?
浮島湿原からさらに上に登った展望台からワタスゲ湿原を見た風景。
しばし、秋の風情を味わってください。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/2000s, -0.67EV
ヤセ尾根のサラサドウダンの紅葉が素晴らしい。中央に見えるのは雁殿池。
浮島湿原に登っていく途中、輝く紅葉。
みずばしょう湿原
ビジターセンターを兼ねた自然園の入口からすぐの所がみずばしょう湿原で、
晴れていれば白馬三山を一望することができる。
みずばしょう湿原から見える水の流れをなんとか撮りたくて、
でも距離もあってなかなか難しい被写体。
2016年は青空とのセットでダケカンバの幹も葉も色が鮮やかだった。
みずばしょう湿原から見た木々の紅葉は、
ダケカンバの白い幹がアクセントになって他と違った雰囲気がある。
白い幹を強調してみた。
湿原の草紅葉はちょっとさびしい感じだが、
奥に見える木々の紅葉が雲に消えていくシチュエーションに救いを求める。
風穴
みずばしょう湿原とわたすげ湿原の間にあり、
岩の間から冷たい風が吹き出すため最後まで雪が残り、この周囲が自然園で一番春が遅い。
整備された木道のお陰で楽に歩くことができる。
中央部左の暗い所が風穴。
わたすげ湿原
みずばしょう湿原から風穴を通り抜けるとわたすげ湿原だ。
どこを撮っても美しいのだが、草紅葉が朱色に染まり湿原にアクセントを与えている。
これから浮島湿原に向かっていくのだが
そちらの方の山の紅葉が、いい色の組合せだ。
ワタスゲ湿原から仰ぎ見た山の紅葉。白馬岳中腹までの紅葉が見事。
白馬の山々を背景に木々の紅葉、草紅葉。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/640s, -0.33EV
赤い葉はイワイチョウだろうか。こいつ凄い!
Canon EOS 7D, EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f8.0, 1/1600s, -0.67EV
山の紅葉も半端ない。
特に黄色が鮮やかで濁りのない色は
何度も言うようだが、太平洋側ではなかなか見られないものだ。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/1000s, -0.67EV
ワタスゲ湿原で一番赤の濃い場所を切り取った。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/1250s, -0.67EV
紅葉に芯を入れるようにダケカンバの白い幹が映える。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f8.0, 1/5000s, -0.67EV
浮島湿原
わたすげ湿原から楠木川を渡り、一山越えたところに、浮島のある浮島湿原が広がっている。
風が強く、さざ波が立っている浮島と紅葉の風景。
浮島周囲のダケカンバの葉はだいぶ落ちてしまっているようだが、
周囲の色とりどりの紅葉が鮮やかで眩い。
赤くなくても黄金色の木の葉と笹の緑のコントラストが眩しい。
浮島湿原からさらに山道を登った所にある展望台から、浮島湿原を一望できる。
栂池のチングルマの赤は強烈、ナナカマドにも負けない赤だ。
モウセン池とその周辺
モウセンゴケが自生するモウセン池。
ここまで来れば展望湿原までもう少しだが、休憩にはもってこいの場所だ。
山道を上がってきてモウセン池を捉えることができたときの風景。
右側に休憩スペースがある。
モウセン池に写り込んだナナカマドの赤と雲の白さの対比を楽しむが、浮草が邪魔か〜。
展望湿原
自然園の最も奥に位置する展望湿原からは白馬岳の大雪渓を見ることができる。
2015年10月、ついに白馬三山
(左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、大雪渓を挟んで白馬岳)
の頂を捉えることができた。
実に9度目の挑戦、紅葉の時でよかった!
笹の緑に真っ赤な紅葉、黄葉に雪をいだく山と申し分ない設定。
展望湿原近くの木道から見た紅葉、赤も黄色もそして青色がとても鮮やかだった。
2013年当時、大雪渓を見ることができるはずだが、
夏から紅葉のシーズンまで
一度も拝めたことがなかった。
この紅葉も、奥の山側は雲に覆われている。
展望湿原まであと数十歩?くらいのところにある、
夏には雪渓が左の谷に残っていた場所の紅葉。
ヤセ尾根
展望湿原から浮島湿原に戻るロートは二つあり、
左に折れるとモウセン池や銀命水のある道で、
右に折れるとヤセ尾根へのルートだ。
ここでは、栂池や雁股池など歩いていけない湖沼を見ることができる。
雁殿池
ヤセ尾根を歩くと栂池自然園とは反対側に2つの池を見ることができる。
写真に見えている雁殿池と栂池だが、栂池は視界が悪くちょこっと見えるだけだった。
雁殿池の方はご覧のようにその全貌を見ることが出来、空中撮影もどきで楽しむことが出来た。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f16.0, 1/500s
サラサドウダンの赤が冴える。
栂池自然園全景
ヤセ尾根からは栂池自然園のほぼ全貌を見ることが出来た。
全園紅葉の状態がわかるだろう。
朝方は快晴だったのだが、私達が園に着いた時は、雲が出て影が味を・・・負け惜しみ
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f16.0, 1/500s
明るい緑色にひき締められて、小蓮華岳の裾野は上から下まで黄葉が映える。
素晴らしい! のひとこと。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f16.0, 1/500s
黄色も素晴らしいが、紅が入るとさらに鮮やかさが増すようだ。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f16.0, 1/500s
山に雲が降りようとしている。
光が封じられる前の至福の一瞬。
Canon EOS 7D, EF-S15-85mm f/3.5-5.6 IS USM
f16.0, 1/500s
展望湿原からヤセ尾根に向かうと間もなく見ることができる渋めの黄葉。
ヤセ尾根のサラサドウダンの紅葉が晴天で映える。
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