奥鬼怒の紅葉
2018/02/28 (since2009/11/12)
| 川俣温泉 | 川俣湖 | 川俣ダム | 瀬戸合峡 | 蛇王の滝 | 唐滝 | 松の木平 |
渓谷の美
鬼怒川温泉から国道121号線を川沿いに上流に向かい、
川治ダムを右に見ながら左に折れると県道23号線、
鬼怒川上流の渓谷の美を堪能できるドライブコースだ。
しかし、私のお勧めは午前中に奥日光を見学し、
光徳牧場から山王林道で川俣温泉に出て、瀬戸合峡を通り龍王峡に下るルートが
紅葉時期の混雑を回避して最高の一日をおくることができると思う。
静かに深まりゆく秋
車を降りればこのシーンである。いつまで見ていても飽きないのどかな渓谷の風景。
秋の日差しも柔らかくて、ほんのりとした気分に悠々と時間が過ぎていく感じだ。
盛りをとっくに過ぎた紅葉だが、逆光で霞んだ峡谷にいくらか救われたかな。
きっといい景色なんだろうな、今度は新緑、紅葉ならもっと早い時期に来よう。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/60s,F6.3
瀬戸合峡の燃えるような紅葉。
対岸のそそり立つような岩壁が日陰で写らないのが残念。
以下は、私のお勧めコース順で川俣温泉からの紹介だ。
川俣温泉
山王林道の終点、川俣温泉も渓谷の紅葉を楽しめる撮影スポット。
噴泉橋からの眺め。
2014年10月下旬、地震のせいか、間欠泉は止められていて残念。
2016年10月下旬、鬼怒川の岩壁から間欠泉が吹き上がった。
一時期、吹き出ない状況があったようだが、復活していてよかった。
約50分に1回噴き出るとのことで、他の撮影に夢中で油断していた所
周囲からの歓声で気が付き、あわてて撮った。
噴泉橋から上流側の風景。
旅館などの建物や橋の欄干を避けていたら、かなり窮屈な画面になった。
噴泉橋から少し下流に移動、上からの眺めがいい感じの紅葉だ。
山陰のため午後の2時だというのに、相当暗く、
かなり撮影には厳しい明るさだった。
川俣湖
川俣湖は昭和41年の川俣ダムの完成によってできた人造湖。
ドライブの間中、紅葉と湖の色のコントラストが楽しめる。
山王林道側から見下ろした川俣湖。周囲は全山紅葉だ。
川俣湖の一番東側の当たり、川俣温泉から降りてくると
道路から時々川俣湖が眺められるようになってくる。
雲ひとつない快晴、錦秋の山を映す川俣湖の水面が綺麗だ。
川俣大橋から上流側の景色。
川俣湖から下流側の景色。右側の水路の先が川俣ダム。
川俣ダム
川俣ダムは鬼怒川の最も上流にあるダムで、高さが117mある。
放水
瀬戸合峡の水の流れは、このダムの放水によるものだった。
放水した水は右奥の切り立った渓谷に流れ込んでいく。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/320s,F3.5
瀬戸合峡とはうって変わってゆるやかな傾斜を見せる川俣ダム。
ここはかなりの人気スポットで、駐車場もほぼ満杯だ。
新しくできた道のおかげで、快適に川俣ダムに来ることができる。
観光客のほとんどは、ダムの下流にある渓谷美を知らない。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/80s,F6.3
瀬戸合峡
蛇王の滝から鬼怒川をさらに上流で広がる渓谷が瀬戸合峡だ。
凝灰岩が浸食されることによって生まれた峡谷の美、
高さ100mにも及ぶ切り立った岸壁が約2kmにわたり広がっている。
県道23号線は途中で旧道と新道の分岐があり、右の旧道を選ぶと瀬戸合峡だ
新道でも瀬戸合峡に行けるのだが、どちらかというと川俣湖見学の色が濃い。
旧道を選ぶと写真のような瀬戸合峡を眼下に見ながらドライブをできるって?
よそ見している余裕はなく、すれ違いも厳しい山道である。
そそり立つ
日が当たれば輝き、少しでも傾斜が違うと日が当たらな
そそり立つ崖。
後方の川俣ダムから放水された水が深い渓谷を流れていく。
上の写真の流れは、この場所から少し下流だ。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/60s,F6.3
瀬戸合峡を見下ろせる車道から川俣ダム側を見ると、紅葉に燃える山とともに
川俣ダム正面の岸壁に架けられた吊橋「渡らっしゃい吊橋」が見えた。
右側の暗黒部分は渓谷だが、日が当たらないので暗く沈み込んでいた。
「渡らっしゃい吊橋」のこの風景は、行けば必ず撮りたくなる所。
橋が主役になるように、できるだけアップで。
かなり複雑な地形、赤、黄、緑の入り乱れた見事な模様。
瀬戸合峡はとっても素敵な地形なのだが、光が難しい。
これは朝の10時前で、逆光に苦心している。
次は昼過ぎに来てみますか。帰りの混雑が心配だけど・・・
しかし、1年後、14時半に訪れると、
手前の谷は右の山陰に入ってしまい、全く絵になりませんでした。
あとは、薄曇りの日、明け方などですね!
山陰の渓谷の流れに写り込みの紅葉があったので一枚。
かなりのデジタルズームです。Webならではのお楽しみ。
蛇王の滝
蛇王の滝の水源は遠く奥日光の中禅寺湖だとか。
中禅寺湖の湖水が地下に浸透し、数年(数百年かも)の時を経て滝になって現れる。
4年ぶりに訪れた蛇王の滝は、周囲も紅葉して飾り付けはGood。
朝方と違い、昼には雲が出て輝くような紅葉は見られなかったが、
それが幸いというか、しっとりとした紅葉と滝の絵ができた。
近くのドライブインで食べたおそばも天ぷらもおいしくて、秋を満喫。
EOS7D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f9.0, 1/250
滝の上部を引き寄せてみた。
EOS7D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f9.0, 1/250
下の写真と比べてみれば歴然。
滝の周囲の紅葉はいろいろな色が散りばめられて、とにかく綺麗だ。
EOS7D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f9.0, 1/250
予期せぬ滝
霧降の滝から霧降スカイラインを通って大笹牧場で一休みした後、
鬼怒川沿いに川俣湖を目指す。
そこでの予期せぬ出会いがこれ、蛇王の滝。しばし休憩。
この道路は初めてなので、こんなところで結構立派な滝があることに驚く。
滝の斜面はすでに枯れ木と化していたが、道路下に紅葉が!
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/40s,F6.3
朝方、晴れていたので手前の黄葉が光り輝いていた。
で、背景となってしまった滝はかろうじて写っている状態というわけだ。
滝壺まで降りていく気にもなれなくて、終了!
EOS7D EF70-300mm f/4-5.6L IS USM
f10.0, 1/200, -0.33補正
唐滝
唐滝は川俣温泉と川治を結ぶ主要地方道23号線の道路上から
馬老山の南斜面で見ることができる。
この街道から大沢牧場へ抜ける剣道の入口付近だ。
特に駐車場も看板もなく、滝のボリュームもないので、
ドライブしながら見つけるのは難しいかもしれない。
細い筋となって落ちる唐滝。滝の周囲だけ、木が生えていない。
唐滝の周囲の紅葉。木が豊富ということは水も豊富。
松の木平
どうも地名がはっきりしないのだが、ここは松の木平という所らしい。
駐車場もなく、狭い橋(橋の名前もわからない)の上に観光客がたむろしていて
車の往来もあり撮影するには危険な所だ。
竹の上橋からの風景
松の木平紅葉の壁紙瀬戸合峡から10kmも下らない所なのですが、
鬼怒川の川幅はずいぶん広くなっている。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/200s,F8
2013年、橋から見える小さな滝の周囲の紅葉は見事。
滝(不動の滝)は細根沢から鬼怒川に合流するためのものらしい。
渓谷の秋
上の写真の2Km程上流の様子。
1人のカメラマンがガードレールを越えた草むらで熱心にシャッターを押していた。
見るよUの字を描く渓谷の紅葉が目に飛び込んできた。かっこいい。
その様子は、もう少し広角のレンズならお見せできたのだが・・・
左の手前に流れてくる部分は想像に任せたい。
EOS KISS Digital N, EF18-55mm F3.5-5.6
1/125s,F8