野山に咲く秋の山野草

2016/09/25

秋になるとついつい日光などの紅葉に目が行ってしまい、身近な花がおろそかになりがちだが、コスモスやヒガンバナに代表される秋の花も捨てがたい魅力にあふれている。ここには紹介していないが、花之江の郷のススキ女郎花なども秋の風情を伝える植物たちである。

秋の花かどうかも疑問だが、最近発見した(私は初めて)マルバルコウソウは私にとっては驚異だった。なにしろ土手一面に熱帯系の植物が生い茂っているのだから。しかし、ネットで見てみるとそれほど珍しい現象でも無いようで、大発見には至らなかった?のだが、生命力という点では、今も感動が止まらない。

秋の七草

万葉集に、山上憶良の「秋の野の花を詠める二首」というのが載っている。
 一首目 秋の野に咲きたる 花を指折(およびお)りかき数ふれば 七草(ななくさ)の花
 二首目 萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝貌(あさがほ)の花
このころから、萩(はぎ) マメ科、尾花(おばな:ススキのこと) イネ科、葛(くず) マメ科、撫子(なでしこ) ナデシコ科、女郎花(おみなえし) オミナエシ科、 藤袴(ふじばかま) キク科、桔梗(ききょう) キキョウ科などが秋の七草として親しまれていたようである。

古来より、秋の、野の花が咲き乱れる野原を「花野」(はなの)といい、 花野を散策して短歌や俳句を詠むことが行われていた。 このため、秋の七草は春の七種と違い、摘んだり食べたりするものではなく、 眺めて楽しむものであり、直接何かをする行事も特にない。