オサバグサ
2019/03/30
| 帝釈山 |
独特の花姿
オサバグサは1属1種の日本固有種といだけあって、
葉の形や花の付き方とそれらの組み合わせは
どれをとっても不思議な感じだ。
シダのような葉は緑色も濃い目で白い花との対比も鮮やか。
下向きに咲く花が小さく付き方もまばらなのだが、
集団で大きな花のように見せる。
オサバグサは針葉樹林帯によく生えるようだが、
確かに森のなかで映える姿をしている。
帝釈山
6月上旬、オサバグサを見に訪れたのは帝釈山で、オサバグサ祭りを行っていた。
祭りというと、さぞにぎやかな様子を想像するが、
数人のスタッフが登山口で記念のバッジを配るぐらいのもので、
登山客も十数台停れるかどうかの馬坂峠駐車場が溢れるほどではなかった。
それでも、田代山湿原からバッジをもらうためにここまで来る人がいたのに驚いた。
祭りの雰囲気になるように、できるだけにぎやかに撮った(笑)。
庭ではうまく撮れなかった花の中を捉えることができた。
登山口から程なく(数十歩歩けば)オサバグサが現れ、
帝釈山の頂上の手前まで、ずっと一緒です。
この時期訪れると、本当にオサバグサの山。
気がつくと木の根っこと一緒に写っている、なにか理由がありそう。
中央下のゴゼンタチバナの花(まだ色は黄緑色)と比べると花の大きさがわかる。
そういえば、ゴゼンタチバナの花も木の根と一緒に映ることが多い。
ゴゼンタチバナの花が白くなる頃には、オサバグサの花は無いのだろうな。
帝釈山登山口に着いたのが8時半頃で、ときどき小雨でしたが、
登山中はまあまあ濡れずにすむレベルなので想像ですが、
オサバグサの環境は、全日日陰、ときどき木漏れ日だと思う。
森の中って背景も単調で、写真としてはなかなか難しい。
オサバグサがなぜ栃木より寒い東北の山の中で咲くことができるのか、
雪に埋もれて放射冷却による霜の影響を受けないことが重要だろう。
オサバグサ固有のちょっと斜に構えたポーズ。
杉の森の様子。
帝釈山や台倉高山の登山口となる馬坂峠には自家用車で行けるが、
檜枝岐からほどなくダートになり、埃とドロと石ころとの戦いになる。
栃木からだと2時間以上運転した後で、最後の最後にヘトヘトになる。
オサバグサは魅力だが、う〜ん、もう一回来る気になるか、微妙なところだ。
ところで、帝釈山は尾瀬国立公園に属しているので、
四季の山野草の尾瀬で紹介することもできたが、
福島県、新潟県、群馬県にまたがる尾瀬と違い福島県の単独峰、
東北の山も賑やかにしたかったので、こちらで紹介している。あしからず。
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