1属1種からなる日本固有種。
本州の中部地方以北の亜高山帯の針葉樹林帯に生える多年草。
葉は多数根生し、倒披針形で長さ10〜20cm、くしの歯状に羽状に切れ込む。裂片は幅約3mmで多数あり、表面にあらい毛がある。花茎は高さ15〜25cmで直立し、総状花序にに長さ約5mmで白色の4弁花を下向きにつける。小花柄は長さ1〜1.5cm。
オサバグサ 帝釈山
オサバグサ 春の庭
夏の日射しや高温・乾燥を嫌うため、風通しの良い半日陰で管理する。また、梅雨時期や秋の長雨に当てないことも大切で、冬は屋内で保護する。特に霜に弱い。
硬質鹿沼土・軽石を混合した用土で、中深鉢に植え付ける。
地上部と根茎の接する部分が特に病害に弱いので、深植えにしない。
増殖は株分けが一般的だが、実生でも植える。
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