シコクカッコソウ

最終更新日
2017/03/19
●学名
Primula kisoana var. shikokiana
●科名
サクラソウ科サクラソウ属
●花期
5月〜6月
●生育地

カッコソウの変種で四国に隔離分布する多年草。

●特徴

葉が丸く大きく、表面にしわがあり、縁は波打ち細鋸歯がある。花茎や葉柄に白毛を密生する。花の喉部が黄色である。

絶滅危惧1B類(EN)

●写真集

シコクカッコソウの花シコクカッコソウ 春の庭

●育て方

風通しの良い日当たりで管理するが、夏は半日蔭で保護する。梅雨と秋の長雨には当てないようにする。

植え替えは毎年秋から芽出し前に行い、細かい赤玉土で植える。植え替えない株は花後には株元が隠れるように増し土をする。

増殖は株分け、実生、根伏せができ、根伏せは太い根を3〜4cmに切り、水もちの良い用土に挿す。

●近縁種

クリンソウ (北海道、本州、四国の山地や山裾の湿地に自生する。)

サクラソウ (日本各地に分布。山麓や河原などの湿り気のある草地に生える多年草。)

ハクサンコザクラ (日本海側の亜高山帯〜高山帯の雪田の融雪地や湿った草地に特産。)

プリムラ・オブコニカ (径5cmの花をつける耐寒性多年草。)

プリムラ・ジュリアン (コーカサス原産の小型種。)

プリムラ・マラコイデス (中国雲南省、四川省原産の多年草で、草丈20〜50cmになる。)

ミチノクコザクラ (青森県の岩木山の亜高山帯に特産し、雪田の融雪地や湿った草地に生える。ハクサンコザクラよりさらに大型。)

ユキワリコザクラ (北海道南部及び東部から東北地方に自生。根室から釧路にかけての群落が見事でネムロコザクラともいわれている。葉がスプーン形をしている。)

ユキワリソウ (本州の一部から四国、九州に分布。水の滴る岩場などに自生する。)

●和名
四国鞨鼓草。
●参考図書
山の花1200(平凡社)、山草図鑑(栃の葉書房)