中国西部、ヒマラヤ地方の原産。
葉は長い柄をもち広卵形、基部は心臓形となる。葉縁には歯牙を有し、葉面はあらい毛でおおわれる。花茎は10〜20cm、散状花序を形成し頂生する。
野生種の花色は淡い桃。
プリムラ・オブコニカ
寒さに弱いので、冬の間は明るい室内で管理するのがよい。
マラコイデス同様に種子繁殖する。
クリンソウ (北海道、本州、四国の山地や山裾の湿地に自生する。)
サクラソウ (日本各地に分布。山麓や河原などの湿り気のある草地に生える多年草。)
シコクカッコソウ (カッコソウの変種で四国に分布。全体に毛が多く、花冠の花喉部は黄色。)
ハクサンコザクラ (日本海側の亜高山帯〜高山帯の雪田の融雪地や湿った草地に特産。)
プリムラ・ジュリアン (コーカサス原産の小型種。)
プリムラ・マラコイデス (中国雲南省、四川省原産の多年草で、草丈20〜50cmになる。)
ミチノクコザクラ (青森県の岩木山の亜高山帯に特産し、雪田の融雪地や湿った草地に生える。ハクサンコザクラよりさらに大型。)
ユキワリコザクラ (北海道南部及び東部から東北地方に自生。根室から釧路にかけての群落が見事でネムロコザクラともいわれている。葉がスプーン形をしている。)
ユキワリソウ (本州の一部から四国、九州に分布。水の滴る岩場などに自生する。)
園芸品種はアグネス、アップル・ブロッサム、アプリコットなど多数あり。花色も橙赤、桃、鮭肉、紫青、白、覆輪など豊富。花形は一重から八重咲きまであり、花茎も大型化している。さらに他種との交雑や倍数化によって、より大型の品種も育成されている。近年、かぶれの原因となるアルカロイドの1種プリミンを含まない品種も育成されている。