ミチノクコザクラ

最終更新日
2016/12/31
●学名
Primula cuneifolia var. heterodonta
●科名
サクラソウ科サクラソウ属
●花期
7月〜8月
●生育地

本州の岩木山に分布し、亜高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地に生える多年草。

●特徴

葉ややや大きく、長さ5〜7.5p、鋸歯はふぞろいで9〜25個。高さ5〜15p
白花品はシロバナミチノクコザクラという。

●写真集

シロバナミチノクコザクラの花シロバナミチノクコザクラ 夏の庭

●育て方

芽出しから花時期まではよく日に当てるが、暑さに弱いので、それ以外は半日陰の風通しの良い場所で管理し、過湿を避ける。

植え替えは秋か春に行う。中深鉢に硬質赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土で植え付ける。

増殖は株分けと根伏せ・実生による。

高山性のサクラソウの仲間は夏の遮光・風通し・空中湿度に特に気を付ける。暖地で栽培すると開花は4〜5月。

●近縁種

エゾコザクラ (北海道の利尻山、知床半島、斜里岳中央高地、針盛山、日高山脈北部の高山帯の雪田の融雪地や湿った草地に生える多年草。)

クモイコザクラ (南アルプス・八ヶ岳・秩父に分布する。)

クリンソウ (北海道、本州、四国の山地や山裾の湿地に自生する。)

サクラソウ (日本各地に分布。山麓や河原などの湿り気のある草地に生える多年草。)

シコクカッコソウ (カッコソウの変種で四国に分布。全体に毛が多く、花冠の花喉部は黄色。)

シロバナナンキンコザクラ (白花品。)

チチブイワザクラ (埼玉県武甲山に分布。コイワザクラの変種。)

ハクサンコザクラ (日本海側の亜高山帯〜高山帯の雪田の融雪地や湿った草地に特産。)

プリムラ・オブコニカ (径5cmの花をつける耐寒性多年草。)

プリムラ・ジュリアン (コーカサス原産の小型種。)

プリムラ・マラコイデス (中国雲南省、四川省原産の多年草で、草丈20〜50cmになる。)

ユキワリコザクラ (北海道南部及び東部から東北地方に自生。根室から釧路にかけての群落が見事でネムロコザクラともいわれている。葉がスプーン形をしている。)

ユキワリソウ (本州の中部地方・四国・九州の山地の岩場に自生する。変異種も多い。)

レブンコザクラ (本州の日本海側・飯豊山〜白山に分布する。)

●和名
陸奥小桜
別名イワザクラ
●参考図書
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)