観賞用として広く栽培されている落葉低木。
一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイ(ハイドランジア)で、日本原産のガクアジサイを改良したもので、シーボルトによって海外に紹介され逆輸入されたもの。
高さ1.5mくらい。花は装飾花からなり、花びら状の萼片が4〜5枚あり、本来の花弁はごく小さい。青色系の花には酸性土、紅色系の花にはアルカリ性土が適している。
アジサイ 太平山
半日陰で湿潤な肥沃地がよい。
植えつけは寒さに弱いので、3月中旬または花の直後にする。
施肥は花の直後にリン酸、カリ成分を補給する。
挿し木で容易にふやせる。株分けも可。
エゾアジサイ (雪の多い地帯に生える落葉低木。濃青色の花をつける。)
ガクアジサイ (房総半島・三浦半島・伊豆半島・伊豆諸島・小笠原に分布する。アジサイの母種。)
カシワバアジサイ (北アメリカ島南部に自生する落葉低木で、葉形がカシワに似ている。)
コアジサイ (雪の多い地域に生える落葉低木。)
ツルアジサイ (日本のアジサイ属の中で唯一つのつる植物。日本全国に分布し、山地に生える。)
タマアジサイ (本州の福島〜岐阜県に分布し、山地の沢沿いなどに生える。)
ノリウツギ (別名サビタ。北海道から本州、四国、九州および屋久島の山地など、亜高山から山麓にも自生する落葉の大型低木で、高さ2〜3m程度。盛夏の頃、白色の清楚な花をつける。)
ヤクシマアジサイ (屋久島に分布し、山地の渓流沿いなどに生える。)
ヤマアジサイ (別名をサワアジサイといい、本州の関東以西、四国、九州の山地の林中などで見られる。)
紫陽花。
和名はアズサイが転訛したものといわれ、アズは集まる、サイは真藍のつまったもので、青い花がたくさん集まって咲くという意味だそうです。
別名:七変化、手毬花
移り気・冷酷・辛抱強さ
咲き始めから花色がどんどん変化するため「移り気」、花色のクールな印象から「冷酷」、花期の長さから「辛抱強さ」という花言葉がつきました。鎖国時代に長崎に来日したドイツ人医師シーボルトが、花の大きなアジサイを、「お滝さん」と呼んで愛した妻、楠本滝の名前からとり、「オタクサ」としてヨーロッパに紹介したことはほほえましい話で、「辛抱強さ」の花言葉は、辛抱強く夫を愛し続けたお滝さんのイメージからつけられたという説もあります。英名の”Hydrangea"は、ギリシャ語で水の器という意味です。