エゾアジサイ

最終更新日
2016/04/24
●学名
Hydrangea serrata var.megacarpa
●科名
アジサイ科アジサイ(ハイドランジア)属
●花期
6月〜8月
●生育地

北海道と本州の日本海側多雪地帯と九州に分布し、山地に生える落葉低木。

●特徴

樹高1〜2m。葉は常緑で丸く幅広く、ヤマアジサイに比べ厚く光沢があるが、関東地方南部〜伊豆諸島産のガクアジサイほど顕著ではない。花は常に濃青色。装飾花の花弁状萼片はふつう4枚、径2〜3p、中央が普通花からなる花序の周辺に密につく。

ヤマアジサイより全体に大型で、花序の直径はヤマアジサイの約2倍近くあり、刮ハも大きい。

●写真集

エゾアジサイエゾアジサイ 栗駒山

●育て方

日陰の植物だが、日当たりでも半日陰でも栽培できる。
水を好むので十分潅水する。
施肥は春・秋に置き肥する。
病虫害は少ない。
植え替えは春の芽吹き前に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土で植え付ける。梅雨時期や秋も可能。花後7月上旬には、花の下の節2段位で切り、脇芽を育てる。
殖やすには挿し木が容易。前年枝は3月、新芽は6〜7月に挿す。

●近縁種

アジサイ 西洋アジサイ(欧米で品種改良された)

ガクアジサイ (房総半島・三浦半島・伊豆半島・伊豆諸島・小笠原に分布する。アジサイの母種。)

カシワバアジサイ (北アメリカ島南部に自生する落葉低木で、葉形がカシワに似ている。)

コアジサイ (雪の多い地域に生える落葉低木。)

ツルアジサイ (日本のアジサイ属の中で唯一つのつる植物。日本全国に分布し、山地に生える。)

タマアジサイ (本州の福島〜岐阜県に分布し、山地の沢沿いなどに生える。)

ノリウツギ (別名サビタ。北海道から本州、四国、九州および屋久島の山地など、亜高山から山麓にも自生する落葉の大型低木で、高さ2〜3m程度。盛夏の頃、白色の清楚な花をつける。)

ヤクシマアジサイ (屋久島に分布し、山地の渓流沿いなどに生える。)

ヤマアジサイ (別名をサワアジサイといい、本州の関東以西、四国、九州の山地の林中などで見られる。)

●和名
蝦夷紫陽花。和名はアズサイが転訛したものといわれ、アズは集まる、サイは真藍のつまったもので、青い花がたくさん集まって咲くという意味だそうです。
別名ムツアジサイ。
●参考図書
樹に咲く花 離弁花2(山と渓谷社)、山の花1200(平凡社) 、山草図鑑(栃の葉書房)