コアジサイ

最終更新日
2017/05/21
●学名
Hydrangea hirta
●科名
アジサイ科アジサイ(ハイドランジア)属
●花期
6月〜7月
●生育地

本州(関東地方以西)〜九州に分布し、低山の明るい林内や林縁に生える落葉低木。

●特徴

花は装飾花がなく、すべて両性花だけからなる。高さは1mほどになり下部からよく分枝する。小枝は細く紫を帯びる。葉は薄く縁に規則的で大きな鋸歯がある。花序は直径5pほど。小さな5弁の葉が密集する。葉が盛りを過ぎると雄しべがパラパラと散る。葉は秋に落葉する。

●写真集

コアジサイコアジサイ 夏の野山

コアジサイコアジサイ 太平山

コアジサイコアジサイ 花之江の郷

●育て方

日陰の植物だが、日当たりでも半日陰でも栽培できる。

水を好むので充分灌水する。

施肥は春・秋に置き肥する。

病虫害は少ない。

植え替えは春の芽吹き前に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土で植え付ける。梅雨時期や秋も可能。

●近縁種

アジサイ (いわゆる西洋アジサイのこと。花は全て装飾花。)

エゾアジサイ (雪の多い地帯に生える落葉低木。濃青色の花をつける。)

ガクアジサイ (房総半島・三浦半島・伊豆半島・伊豆諸島・小笠原に分布する。アジサイの母種。)

カシワバアジサイ (北アメリカ島南部に自生する落葉低木で、葉形がカシワに似ている。)

タマアジサイ (本州の福島〜岐阜県に分布し、山地の沢沿いなどに生える。)

ツルアジサイ (北海道から本州・四国・九州、南千島・樺太・朝鮮南部に分布する落葉性のツル植物で、ブナ林や広葉樹林の林縁や岩上などに生育する。)

ノリウツギ (別名サビタ。北海道から本州、四国、九州および屋久島の山地など、亜高山から山麓にも自生する落葉の大型低木で、高さ2〜3m程度。盛夏の頃、白色の清楚な花をつける。)

ヤマアジサイ (別名をサワアジサイといい、本州の関東以西、四国、九州の山地の林中などで見られる。)

●和名
小紫陽花。小型のアジサイであることからこの名が付いた。
別名シバハジサイ
●参考図書
樹木(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)