みかも山(三毳山)の山野草
2020/10/10
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栃木県の佐野市・岩舟町・栃木市にまたがって三毳山(標高229m)の
低山帯が南北に続き、
山容が美しいことで万葉の昔から歌に詠まれている。
コナラやクヌギなどの広葉樹が茂る豊かな自然に恵まれ、この一帯約167haに、
県南のレクリエーション活動の拠点として、みかもやま公園が整備されている。
北側の斜面にあるカタクリの里では春にはカタクリ、アズマイチゲ、チゴユリ、
イチリンソウやニリンソウなどが開花し、夏には ヤマユリ、キツネノカミソリ、
秋にはキバナアキギリ、ヤマトリカブトなどの群生を見ることができる。
多くの山野草が自生することから、花の百名山にも選定されている。
(なお、カタクリの群生地は佐野市の天然記念物に指定されている。)
広い公園には南口、東口、西口の3ヶ所の入口があり、これらを結ぶ歩道と
フラワートレインルートが整備され、万葉庭園、わんぱく広場などの見どころが
随所にあり、子供連れのハイキングなどには最適なところでしょう。
参考までに、万葉集で三毳山のコナラについて詠まれた歌は、
しもつけの みかもの山の こならのす
まくはしころは たかけかもたむ
というもので、読人しらずということですが、意味は、
下野国(現在の栃木県)の三毳山に生えている
木楢(こなら)の木のようにかわいらしい娘は、
いったい誰の笥(食器)を持つ、すなわち誰の妻になるのだろうか?
ということだそうです。