サンカヨウ

最終更新日
2017/07/17
●学名
Diphtlleia grayi
●科名
メギ科サンカヨウ属
●花期
5月〜7月
●生育地

本州(中部地方以北)から北海道・樺太似分布し、深山の林床や沢に生える多年草。

●特徴

地下茎は太く横に伸び、多くのひげ根がある。茎は1株1本で直立し、高さ30〜60cmになり、茎や葉には縮れた毛を持つ。2枚の大きな葉が互生し、楯形で深く2つに裂け、縁には大小の鋸歯がある。茎頂に白色で径約2cmの6弁花を3〜10個咲かせる。果実(実)は白い粉をふいた青色で甘酸っぱくて食べられる。

●写真集

サンカヨウの花サンカヨウ 白馬・栂池

サンカヨウの花サンカヨウ 尾瀬

●育て方
   

春先は日に当て、日差しが強い時期は半日陰で管理する。

灌水は乾いたら与え、過湿に注意する。

肥料は有機質肥料を春・秋に与えるほか、薄い液肥を月1〜2回与える。

エゾ砂・軽石に赤玉土を混合した用土で、水はけよく、大きめの深鉢に植え付ける。

増殖は株分けか実生による。

●近縁種

アメリカサンカヨウなどの他、

イカリソウ (日本全国の樹林下に野生する多年草。花色の変異は強く、淡紫色から濃桃色にわたる。白花もある。)

キバナイカリソウ (薄黄色の花で北海道から本州の日本海側を中心に分布する。関東の一部の高山の蛇紋岩帯に生える小型で薄黄色花のクモイイカリソウはこの種の変種と見られている。)

クモイイカリソウ (北関東や上越国境の一部蛇紋岩帯の高地に生え、小葉の縁に棘状の毛がない。)

タツタソウ (早春に上品な淡紫色の花をつけ、山草として人気がある。)

トキワイカリソウ (紅紫色から白色の花で、冬でも葉の枯れない常緑種。本州の中部以西の日本海側に多い。)

バイカイカリソウ (白花で花弁に距のない小型の花を咲かせる種で、本州の中国地方、四国、九州に分布する。)

●和名
山荷葉、 「荷葉」とはハスの葉のことで、葉のつき方がハスに似ていること、平地のハスに対して山のハスということで山荷葉という名がついた。
●参考図書
園芸植物(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)