ミヤマキケマン

最終更新日
2018/02/20
●学名
Corydalis pallida var.tenuis
●科名
ケシ科キケマン属
●花期
4月〜7月
●生育地
本州の近畿地方以北に分布。山地で日当たりのよい、林縁、道路法面、崩壊地、谷川の礫地などに生える越年草。
●特徴

多数の葉や茎を出し、全体がやわらかい。葉はしばしば紫褐色となり、粉白色を帯び、数回羽状に深く裂ける。茎は高さ20〜50cmになる。春早くから、枝分かれした茎の先に淡黄色で約2cmの花を多数総状につける。刮ハは長さ2〜3cmで、数珠状にくびれる。

●写真集

ミヤマキケマンミヤマキケマン 佐渡・新潟

ミヤマキケマンミヤマキケマン 春の野山

●育て方

花前はよく日に当てるが、花後は半日蔭で乾き気味に育てると良い。葉のある期間中は薄い液肥を与えるほか、多肥に注意する。

越年草なので、毎年実生で殖やし、鉢植え用に移植すると良い。丈夫な草なので用土は特に選ばない。

●近縁種

エゾエンゴサク (本州北部の日本海側と、北海道の湿った林下やスキー場のような開墾地似生える多年草。)

キケマン (関東地方以西の海岸や低地に生える越年草。黄花。)

ジロボウエンゴサク (平地の草地などに生える多年草。)

フウロケマン (本種の基本種。 本州の中部地方以西、四国、九州に分布する。 )

ミチノクエンゴサク (中部地方以北の日本海側に分布。ヤマエンゴサクによく似ているが、全体に細長い。)

ムラサキケマン (平地や山麓の日陰の、やや湿ったところに生える越年草。)

ヤマエンゴサク (山林の林下に群れをなして生える多年草。)

●和名
深山黄華鬘
●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)