ミチノクエンゴサク

最終更新日
2018/02/20
●学名
Corydalis capillipes
●科名
ケシ科キケマン属
●花期
4月〜5月
●生育地
本州の中部地方以北の日本海側に分布する。山野の林下に群れをなして生える多年草。
●特徴

ヤマエンゴサクに似ているが、全体に細長く、小葉は小さいものが多い。花は長さ1〜1.3pと小型で細く、花序は長い。苞の先は切れ込みが、切れ込みのないものもある。

●写真集

ミチノクエンゴサクミチノクエンゴサク 坂戸山

●育て方

春は日当たり、花後は半日陰でやや乾き気味に管理。

花後すぐに地上部は枯れてしまうので、液肥をまめに与えて短期間に肥培することが必要。

用土は水はけの良いものを用いる。

肥培がうまくいけば、分球して増える。

●近縁種

エゾエンゴサク (本州北部の日本海側と、北海道の湿った林下やスキー場のような開墾地似生える多年草。)

ジロボウエンゴサク (本州の関東以南、四国、九州に分布。 ヤマエンゴサクにある苞に切れ込みがない。)

ミヤマキケマン (本州の近畿地方以北に分布。山地 日当たりのよい、林縁、道路法面、崩壊地、谷川の礫地などに生える越年草。)

ムラサキケマン (平地や山麓の日陰の、やや湿ったところに生える越年草。)

ヤマエンゴサク (本州・四国・九州に分布。花色は青紫〜赤紫色まで幅がある。エゾエンゴサクは,托葉の全縁か大きく不規則に切れ込むが,ヤマエンゴサクでは,櫛の歯状に細かく切れ込むことで区別する。)

海外には300種を超えるコリダリスがあり、花色もさまざまなものがある。

●和名
陸奥延胡索。
●参考図書
日本の野草(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)