キキョウ

最終更新日
2018/04/12
●学名
Platycodon grandiflorum
●科名
キキョウ科キキョウ属
●花期
7月〜9月
●生育地

日本、朝鮮半島、中国に自生する多年草。

●特徴

根は太く多肉質、丈は40cm〜1m、葉は互生し縁に鋸歯があり、裏面は白色をおびる。茎頂に青紫の花をつけ、径4〜6cm。雄しべが先熟、二重咲き、紫、桃、白の花色、高性、矮性があり、切り花、鉢植え、庭植えとする。

「万葉集」で山上憶良の「秋の七草」の朝貌(あさがお)の花はキキョウであろうというのが定説である。

花名がそのまま色名にもなるほど日本女性好みの紫色で、古くから愛されている花の一つです。

●写真集

キキョウの花キキョウ  庭の夏

●育て方

4月中旬〜5月中旬にタネをまき、本葉が4〜6枚になったらポットに移植して育苗し、10月下旬に定植する。芽が10cmぐらいに伸びたときに摘心すると分岐して花つきが良くなる。

●近縁種

イワギキョウ (北海道、本州(中部以北)、千島ほか。高山帯のやや湿った岩場に生える多年草。)

フタエギキョウ (二重咲き)

モンキキョウ (花冠が平らに開き、淡桃色の花もある)

タニギキョウ (山地の木陰に生え、白色の鐘形の花を上向きに1個付ける。)

チシマギキョウ (北海道・本州の中部地方以北の高山の礫地や岩の割れ目などに自生。葉の表面に光沢があり、花は横向きに咲いて、花冠の内側と裂片の縁に長い毛があることでイワギキョウと区別する。)

ベルフラワー (南ヨーロッパ原産の矮性種。)

ホタルブクロ (ヤマホタルブクロの母種。ヤマホタルブクロより低地に生え、野原や丘陵に多い多年草。花冠はヤマホタルブクロに比べるとやや淡い色のものが多い。萼片の湾入部にそり返った付属体がある。)

ヤツシロソウ (九州の山地にまれに生える多年草。)

ヤマホタルブクロ (ホタルブクロの変種。萼裂片に反り返る付属体がない。)

●和名
桔梗。
別名キチコウ、オカトトキ(岡止々岐)。
●花言葉

永遠の愛、誠実、従順
花言葉の「永遠の愛」、「誠実」、「従順」は、徴兵された夫を10年間待ち続けた妻が、帰ってくるという日に宴の準備をしていたところ、夫に別の男と結婚したと思われてしまい、自身の潔白を示すために自害し、そして、本当のことを知った夫も悔やんであとを追ったという、夫婦の愛の物語からきています。

●参考図書
日本の野草、山に咲く花(山と渓谷社) 、美しい花言葉・花図鑑(二宮孝嗣著 ナツメ社)