イワギキョウ

北海道、本州（中部以北）、千島ほか。高山帯の砂礫地ややや湿った岩場に生える多年草。

高さ約3.5〜10cm。根生葉は縁に小さな歯牙があり、表面に光沢がない。葉の鋸葉は突起状、両側に2〜4個。萼片に鋸歯がある。花時に混生葉や下葉がよく発達し、ヘラ形で長さ1.5〜6cm、幅4〜8mm。茎葉は数個、混生はより細い。花は斜め上を向いて咲き、青紫色の花冠の内側と裂片の縁は無毛。長さ2〜2.5cm、4分の1程度5裂する。柱頭は3裂。
白花品はシロバナイワギキョウという。

イワギキョウとチシマギキョウの違い

イワギキョウ
チシマギキョウに比べて花が上向きに咲き、花冠の裂片に毛がない。

チシマギキョウ
花冠の裂片に長い毛がある。

キキョウ　（日本、朝鮮半島、中国に自生する多年草。）

チシマギキョウ　（北海道・本州の中部地方以北の高山の礫地や岩の割れ目などに自生。葉の表面に光沢があり、花は横向きに咲いて、花冠の内側と裂片の縁に長い毛があることでイワギキョウと区別する。）

ベルフラワー　（南ヨーロッパ原産の矮性種。）

ホタルブクロ　（ヤマホタルブクロの母種。ヤマホタルブクロより低地に生え、野原や丘陵に多い多年草。花冠はヤマホタルブクロに比べるとやや淡い色のものが多い。萼片の湾入部にそり返った付属体がある。）

ヤマホタルブクロ　（ホタルブクロの変種。萼裂片に反り返る付属体がない。）

ヤツシロソウ　（九州の山地にまれに生える多年草。）