キバナアキギリ

最終更新日
2016/02/17
●学名
Salvia nipponica
●科名
シソ科サルビア属
●花期
8月〜10月
●生育地
本州(中部地方以西)。山地のやや湿った林内に生える多年草。
●特徴

茎は角ばり、はじめ地に伏して後に立ち上がり、高さ20〜40cmになる。花は黄色く約3cmの唇形花を茎の先に穂状に付ける。葉は対生し、3角状のほこ形で、縁に鋸歯がある。花形、葉の形や姿が似たアキギリは花色が紅紫である。

●写真集

キバナアキギリキバナアキギリ 日光・白根

●育て方

生育期はよく日に当てるが、葉焼けしやすいので、夏は半日陰で管理する。

肥料は春・秋に置き肥をする。

植え替えは春の芽出し前か梅雨時期に、硬質赤玉土・硬質鹿沼土などの混合土で、深鉢に水もち良く植え付ける。

根が多い場合は切りつめても良い。

増殖は植え替え時の株分けと、梅雨時期の挿し芽・実生による。実生はタネを採り播きする。

●近縁種

アキギリ (山地に生える20〜50cmの多年草。キバナアキギリと全体がよく似ているが、花の色が違うことと、アキギリでは唇形花の花筒の内側に毛が生えていて、ざらつくので区別できる。)

アキノタムラソウ (東アジアの温帯、暖帯に広く分布する多年草。青紫色の唇形花を何段かに輪生する。)

キバナアキギリ (本州(中部地方以西)。山地のやや湿った林内に生える多年草。黄色の花を咲かせる。)

サルビア・コッキネア (熱帯南アメリカ原産の一年草。)

サルビア・スプレンテンス (ブラジル原産で、スカーレット・セージともいう。)

サルビア・ファリナセア (テキサス、メキシコ原産で広く栽培されている。通称ブルーサルビア)

●和名
黄花秋桐。薄黄色の花を付けるアキギリということで名がある。
●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)、日本の野草(山と渓谷社)