ヒメサユリ

最終更新日
2019/04/05
●学名
Lilium rubellum
●科名
ユリ科ユリ属
●花期
5月〜8月
●生育地

日本固有。
山形、福島、新潟県の県境付近の山地や深山の草原に分布する多年草。

●特徴

高さ30〜80cm。5〜8月に淡紅色の花(白花もある?)を咲かせる。
鱗茎は卵形で直径2〜3cm。茎は高さ30〜80cm。葉は広披針形で長さ5〜10cmで互生、短い柄がある。茎頂に数個の淡紅色で芳香のある花を横向きにつける。
地温が25℃以上になると休眠する。

●写真集

ヒメサユリの花ヒメサユリ 高清水自然公園  

白花ヒメサユリ白花ヒメサユリ 高清水自然公園  

ヒメサユリの花ヒメサユリ 高城/夏の野山  

●育て方

耐暑性が低いので、西日を避けた通風、排水の良い場所が適する。

繁殖は実生による。
秋に種を撒くと、翌年根が伸びて球根を付ける。
三年目の春、一片の葉が地上に現れる。
四年目は一枚の葉が大きくなる。
五年目に茎が伸びて葉が、2,3枚つく。
六年目はその葉が5、6枚になり花が一輪開く。

●近縁種

オニユリ (日本各地に分布。平地の高原など人里近くに自生。コオニユリとの区別は非常につけにくく、葉腋にムカゴが付くのがオニユリ。付かないのがコオニユリ。)

カノコユリ (四国・九州に分布。海岸や渓谷の岩上に生える。しばしば崖などから垂れ下がるようにして咲く。)

クルマユリ (北海道・本州の近畿以北・四国の剣山に分布。亜高山帯の草原に自生。)

コオニユリ (北海道・本州・四国・九州に分布。山地に草地に生える多年草。)

ササユリ (葉が笹に似る。草地に生える多年草。)

ヤマユリ (近畿以東の本州中〜北部に分布。強い方向のある白い花を咲かせる。)

ヒメユリ (山地に生え朱赤色の花弁を持つ。)

●和名

姫小百合
別名オトメユリ

●花言葉
飾らぬ美、純潔
●参考図書
園芸植物、高山に咲く花(山と渓谷社)、山草図鑑(栃の葉書房)