グンナイフウロ

最終更新日
2017/10/24
●学名
Geranium eriostemon var. reinii
●科名
フウロソウ科フウロソウ属
●花期
6月〜8月
●生育地

北海道西部、本州の磐梯山から伊吹山に分布し、低山帯から高山帯の開けた草地に生える。

●特徴

茎は高さ30-50cmになり、茎と葉柄に開出毛と腺毛が生える。長い葉柄をもつ根出葉は多数あり、茎につく葉の下部は互生するが、最上部の葉は対生する。葉は掌状に5〜7深裂し、裂片はさらに3浅裂し、小裂片には大きな鋸歯がある。葉身は幅5〜12cmになり、両面に開出毛が密生する。托葉は長さ8mmになり、膜質で褐色。
花は径2.5-3cmの5弁花で集散状につき、花の色は紅紫色だが変異が多い。

●写真集

グンナイフウログンナイフウロ 栂池自然園

グンナイフウロの花グンナイフウロ 霧ヶ峰の夏

●育て方

風通しの良い日当たり、夏は半日蔭で管理する。
灌水は過湿にならないように乾き具合を見て行う。
肥料は春・秋に置き肥を施すほか、春に薄い液肥を月1〜2回与える。
春か秋に硬質鹿沼土・軽石の混合土などで植えつける。
増殖は株分けにより、株分けはゴボウ根をナイフで中心から切って分ける。

●近縁種

アサマフウロ (濃い紅紫色の美しい花で、本州の中部地方に分布する。、)

タカネグンナイフウロ (タカネグンナイフウロは山地に生える本種の高山型。茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛がある。花は紅紫色で濃淡があり、直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つく。)

ゲンノショウコ (日本各地に分布する。古くから下痢止めの薬草として用いられている。)

ゲラニウム・マクロリズム (ヨーロッパからコーカサス山脈に分布する多年草。)

チシマフウロ (高山や海岸近くの草地に生え、本州の北部から北海道、北方に分布。鉢植えによく、白花も流通。)

ハクサンフウロ (本州中部地方以北の高山から亜高山帯にに分布する、高原や高山の草地に生える多年草。)

●和名
郡内風露。郡内は山梨県東部の桂川流域の古名。
●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)、山に咲く花(山と渓谷社)