日本各地に分布し、野山の草むらや道ばたに生える多年草。
茎は高さ30〜50pになり、数本に分かれ、下部は横にはう。葉は掌状に3〜5裂し、2〜6個の大きな鋸歯をもつ。花は5弁で、ウメの花に似ており、径約1cm。
東日本では白色に紫のすじが入った花が多く、西日本では紅色の花が多い。
下痢止めの民間薬として有名で、飲むとすぐに薬効があるということによる。
ゲンノショウコ 秋の野山
ゲンノショウコ 星野自然村
日当たりで管理し、灌水は充分に行う。
肥料は春・秋に有機質肥料を置き肥するほか、薄い液肥を与えて肥培する。
植え替えは春か秋に、赤玉土・鹿沼土の混合土などで植え付ける。
増殖は実生がよい。
アカヌマフウロ (日光戦場ヶ原の赤沼のほとりに咲き、ハクサンフウロと同種とされる。)
アサマフウロ (濃い紅紫色の美しい花で、本州の中部から朝鮮半島、中国に分布。)
カイフウロ (山梨県特産種でイヨフウロの変種。)
ゲラニウム・マクロリズム (ヨーロッパからコーカサス山脈に分布する多年草。)
グンナイフウロ (タカネグンナイフウロの母種。茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛がある。花は紅紫色で濃淡があり、直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つく。)
タカネグンナイフウロ (タカネグンナイフウロは山地に生えるグンナイフウロの高山型。茎や葉柄、花柄に開出毛と腺毛がある。花は紅紫色で濃淡があり、直径約3cm、茎頂に集散状に10数個つく。)
チシマフウロ (高山や海岸近くの草地に生え、本州の北部から北海道、北方に分布。鉢植えによく、白花も流通。)
ハクサンフウロ (本州中部地方以北の高山から亜高山帯にに分布する、高原や高山の草地に生える多年草。)
ビッチュウフウロ (本州中部以西に自生する。高さ40〜70cm。8〜11月に径約2cmの淡紅紫色花を咲かせる。)
ヒメフウロ (近畿、四国の一部に分布。一年草または越年草。タネで繁殖。)
ヤクシマフウロ (葉、花とも小ぶりで、鉢植えに適する屋久島の原産種。)