ミヤマセンキュウ

最終更新日
2020/12/27
●学名
Torilis japonica
●科名
セリ科 ヤブジラミ属
●花期
5月〜7月
●生育地

日本全土に分布し、野原に多く生える越年草。

●特徴

茎は直立して枝分かれし、高さ30〜80cmになる。葉は2〜3回羽状複葉で長さ5〜10cm、羽片は細く分裂しやや厚く、両面に荒い短毛がある。複数形花序を数個だし、さらに小散形花序をつくり、小さな白花をやや密に開く。花弁は5個で内側に曲がる。果実は褐色で卵状楕円形、棘状の毛が密生し、先端はかぎ状に曲がり、動物に付着して種子を散らす。

●写真集

ヤブジラミの花ヤブジラミ 日光

●育て方

●近縁種

オオカサモチ (山地〜高山帯下部にかけて生え、開けた背の高い草地に多い。傘のように多数の柄が伸びて上部にまとまって大きな花序を形成する。)

オオハナウド (山地〜亜高山帯の開けた草地に生える。)

シラネニンジン (北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地や岩隙などに生える多年草。)

ドクゼリ (全草、とくに根茎は猛毒。山地の湿地などに生える多年草。)

ハナウド (山野の川岸などに生える多年草。)

ミヤマウイキョウ (ごく細かく切れ込んだ葉が特徴。)

ミヤマシシウド (本州(東北南部から近畿)に分布し、茎は無毛で、小葉は広披針形から卵状長円形で、先は長く尖る。)

ミヤマセンキュウ (亜高山帯〜高山帯下部の林縁や草地に生える多年草。葉がシダ植物のよう。)

ミヤマトウキ (独特のにおいがあり、光沢のある葉をつぶすと強い薬草香がある。山地から亜高山帯の湿った岩礫地などに生える多年草。)

ミヤマゼンコ (本州中部の亜高山〜高山帯の礫地や草原に生える多年草。)

●和名・別名
藪虱(やぶに生え、刺毛のある果実が衣類にくっつくのをシラミにたとえたもの。)
●参考図書

日本の野草、野に咲く花(山と渓谷社)