ミヤマセンキュウ

最終更新日
2020/12/27
●学名
Conioselinum filicinum
●科名
セリ科 ミヤマセンキュウ属
●花期
7月〜8月
●生育地

本州(中部地方以北)、南千島に分布し、亜高山帯〜高山帯下部の林縁や草地に生える多年草。

●特徴

葉身は薄く、ほぼ三角形、小葉はさらに切れ込み、シダの仲間に似ている。小花序の苞が糸状で長い。萼歯はない。高さ40〜80p。茎葉は2〜5個、葉身は長さ14〜25p。大花序の苞は0〜3個、小花序の花は10個ほど。
種小名のfillicinumは「シダ状の」の意味で葉の切れ込み方がシダ植物に似ていることによる。

●写真集

ミヤマゼンコの花ミヤマセンキュウ 栂池自然園

●育て方

関東以南の温暖地での栽培は困難。

●近縁種

オオカサモチ (山地〜高山帯下部にかけて生え、開けた背の高い草地に多い。傘のように多数の柄が伸びて上部にまとまって大きな花序を形成する。)

オオハナウド (山地〜亜高山帯の開けた草地に生える。)

シラネニンジン (北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地や岩隙などに生える多年草。)

ドクゼリ (全草、とくに根茎は猛毒。山地の湿地などに生える多年草。)

ハナウド (山野の川岸などに生える多年草。)

ミヤマウイキョウ (ごく細かく切れ込んだ葉が特徴。)

ミヤマシシウド (本州(東北南部から近畿)に分布し、茎は無毛で、小葉は広披針形から卵状長円形で、先は長く尖る。)

ミヤマトウキ (独特のにおいがあり、光沢のある葉をつぶすと強い薬草香がある。山地から亜高山帯の湿った岩礫地などに生える多年草。)

ミヤマゼンコ (本州中部の亜高山〜高山帯の礫地や草原に生える多年草。)

ヤブジラミ (日本全土の野原に生える越年草。)

●和名別名
別名チョウカイゼリ
●参考図書

日本の高山植物、高山に咲く花(山と渓谷社)、 趣味の山野草・栽培大辞典(栃の葉書房)