イギリス、北ヨーロッパからシベリアに広く分布し、明るい林床に群生する。
一部は北アメリカに帰化し、野生化している。
根出葉は2回3出複葉で、萼片は開出し距は内曲する。花は下向きに咲き、花色は紫。園芸品種は種間交雑により、赤、桃、青、白などの花色、八重咲きやさまざまな形質をもつものが多い。
セイヨウオダマキ 春の野山
繁殖は種子、根挿し。
アクイレギア・アルピナ (ヨーロッパのアルプスやアペニン山脈の原産種で大輪の花が咲く。)
アクイレギア・スコプロルム (距の長い独特の花が魅力。アメリカのネバダ州やユタ州南部の原産。暖地では夏期に雨を避け、涼しく育てる。)
アクイレギア・ブルガリス (ヨーロッパに広く分布する種で、多彩な園芸品種が育種され、日本でも栽培される。)
アクイレギア・ララミエンシス (アメリカのワイオミング州の原産種。小型で、クリーム色を帯びる白い花が咲く。)夏は雨を避けて涼しく育てる。)
オダマキ (一般園芸種として広く栽培される。高山に生えるミヤマオダマキから出たものといわれている。)
カナダオダマキ (オレンジ色の独特な花を咲かせるアクイレギア・カナデンシスは北米のカナダからアメリカの東部原産の人気種。黄色花が咲く「コルベット」も美しい)
クロバナオダマキ (特異な黒い花色の種で、学名はアクイレギア・ビリディフローラ。中国西部の原産で萼片が緑色の種が標準種。萼片と花弁が同じ色で、鼻全体が紫褐色の品種のアトロプルプレアも流通している。)
フウリンオダマキ (オダマキの距がない花で、風に揺れる風鈴のような風情からその和名がある。本種はオダマキ属の近縁属、セミアクイレギア属で7種ほどの小さな仲間。流通する種はセミアクイレギア・エカルカラータで中国の四川、湖北西部などの原産種。)
ミヤマオダマキ (北海道から本州の中部地方以北に分布し、高山帯の砂礫地や草地に自生する。)
ヤマオダマキ (北海道から九州に広く分布し、山地の林縁や草地に自生する。通常の花は花弁が黄色で萼片やうしろの長く伸びる距が紫褐色。)
ルリオダマキ (シベリアの原産種でアクイレギア・シビリカ。美しい桃色の花をつける小型種で増殖苗が広く普及する。)