この仲間はアジアからヨーロッパ、北アメリカと北半球に広く分布し、約50種があり、日本にはミヤマオダマキとオダマキの2種が分布する。
茎は多少分岐し、その頂部に花をつける。花は5枚の花弁状の萼片と長い距のある花弁で構成されている。
一般園芸種として広く栽培されるオダマキは高山に生えるミヤマオダマキから出たものとされる。
オダマキ 庭の春
1年を通じ、日当たりと風通しの良い場所に植える。硬質の鹿沼土と軽石砂を半々の配合土で植える。繁殖は株分けするが、種子でも容易である。
セイヨウオダマキ (イギリス、北ヨーロッパからシベリアに広く分布し、明るい林床に群生する。
海外からの導入種として、、アクイレギア・アルピナ、アクイレギア・スコプロルムアクイレギア・ブルガリス、アクイレギア・ララミエンシス、カナダオダマキ、クロバナオダマキ、ルリオダマキ等でセイヨウオダマキの項に詳しい。)
フウリンオダマキ (オダマキの距がない花で、風に揺れる風鈴のような風情からその和名がある。本種はオダマキ属の近縁属、セミアクイレギア属で7種ほどの小さな仲間。流通する種はセミアクイレギア・エカルカラータで中国の四川、湖北西部などの原産種。)
ミヤマオダマキ (北海道から本州の中部地方以北に分布し、高山帯の砂礫地や草地に自生する。)
ヤマオダマキ (北海道から九州に広く分布し、山地の林縁や草地に自生する。通常の花は花弁が黄色で萼片やうしろの長く伸びる距が紫褐色。)