ムラサキカタバミ

最終更新日
2015/10/27
●学名
Oxalis debilis
●科名
カタバミ科カタバミ属
●花期
5月〜7月
●生育地

南アメリカ原産の多年草。江戸時代末期に観賞用に輸入されたものが野生化し、関東地方以西に広く分布している帰化植物。
今では道ばたや畑などで、駆除しにくいほどはびこる。

●特徴

高さ15〜30cmで在来種のカタバミよりずっと大きい。花は結実せず、地中の鱗茎によってふえる。花は淡紅紫色で直径約1.5cm、茎頂に散形花序に数個付き、紅紫色のすじが目立つ。葉は根生し、3小葉からなり、葉裏のふちに橙色の細かい点がある。

●写真集
ムラサキカタバミの花ムラサキカタバミ 春の野山

●育て方

春は日当たり良く、夏は風通しの良い半日陰で管理し、水切れに注意する。

肥料は置き肥か、薄い液肥をときどき与える程度。

丈夫な草なので、特に用土は選ばないが、赤玉土と硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。

増殖は分球による。

●近縁種

アカカタバミ (カタバミより葉が小さく、暗赤紫色のもの。)

イモカタバミ (ムラサキカタバミに似ているが、イモのような塊茎によってふえる。)

カタバミ (庭や道ばたなどにふつうに見られる多年草。)

コミヤマカタバミ (深山の針葉樹林内などに生える多年草。北半球に広く分布する。日本でも、北海道、本州、四国、九州と全国に分布する。)

●和名
紫傍食
●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)、日本の野草(山と渓谷社)