庭や道ばたなどに普通に見られる高さ10〜30cmの多年草。世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。
茎はよく枝分かれし、下部は地面をはい、上部は立ち上がる。葉は3小葉からなる。葉のわきから散形花序をだし、径8mmぐらいの黄色の花をつける。刮ハは円柱形で熟すと5裂し、多数の種子をはじき飛ばす。
茎や葉にシュウ酸を含んで酸味がある。属名のオキザリスもラテン語で「酸っぱい」を意味しています。
カタバミ 春の野山
春は日当たり良く、夏は風通しの良い半日陰で管理し、水切れに注意する。
肥料は置き肥か、薄い液肥をときどき与える程度。
丈夫な草なので、特に用土は選ばないが、赤玉土と硬質鹿沼土の混合土などで植え付ける。
増殖は分球による。
アカカタバミ (カタバミより葉が小さく、暗赤紫色のもの。)
イモカタバミ (ムラサキカタバミに似ているが、イモのような塊茎によってふえる。)
コミヤマカタバミ (深山の針葉樹林内などに生える多年草。北半球に広く分布する。日本でも、北海道、本州、四国、九州と全国に分布する。)
ムラサキカタバミ (南アメリカ原産の多年草で、江戸時代に渡来した帰化植物。)
喜び、輝く心、母のやさしさ
北半球では、キリスト教の復活祭の時期にこの花をつけることから、「喜び」の花言葉がつきました。また、光り輝く昼に咲き夜にはとじてしまう性質から、「輝く心」という花言葉もあります。