北海道、本州(中部地方以北)、四国(剣山、東赤石山、石槌山)、九州(屋久島)。終北極地方に分布し、亜高山帯〜高山帯の礫地、いわば、開けた草地に生える多年草。
高さ3〜15cm。花は黄色、側弁は無毛で斜め上向き、花弁は長さ8〜13mm。唇弁の距は長さ約1mm。花柱も果実も無毛。葉は両面とも短毛があり、光沢がない。
キバナコマノツメ 白馬八方尾根
黄花のスミレは高山性が多く、栽培はどれもやさしくない。
日当たりで管理するが、夏は半日陰で涼しく育て、冬は寒風が避けられるよう保護する。
灌水は1日1回を目安にし、肥料は時々薄い液肥を与える。
植え替えは春の芽出し前が適期。
硬質鹿沼土・軽石の混合で植え付ける。鉢は深鉢で素焼きが望ましい。
増殖は株分け・実生・根伏せによる。
栽培では4〜5月に開花。
アカネスミレ (日本各地の低地や丘陵地に自生する多毛のスミレ。花色は濃紅紫色で、花期は4月。)
エイザンスミレ (本州〜九州の山地の木陰に自生。花は大型で淡紅紫色か白色花もあり、葉の切れ込みが大きく芳香がある。花期は4〜5月。)
オオタチツボスミレ (日本各地に分布するが、日本海側に多く見られる。大柄で、距は白色。)
オオバキスミレ (北海道から近畿地方までの、主に日本海側の多雪地に生える。)
キスミレ (日当たりの良い山地の草地に生える多年草。)
シソバキスミレ (北海道夕張岳に分布。葉が厚く、艶があり、シソに似た葉を付ける。)
ジョウエツキバナノコマノツメ (谷川岳と至仏山の蛇紋岩地に生えるキバナコマノツメの変種。)
スミレ (日本全国に分布し、日当たりのよいところに生える多年草)
タカネスミレ (北海道・本州の中部地方以北に分布、高山の砂礫地に自生。)
タチツボスミレ (日本全国の山野に分布。低地〜山地に群生する。最も普通に見られるスミレ)
ナガハシスミレ (本州北部〜鳥取県ノ日本海側の山地に自生。長い距が特徴。花期は4〜5月。基本種は北アメリカ産。)
ニオイタチツボスミレ (北海道の函館から九州の屋久島まで、ほぼ日本全土の日当たりのいい草地などに生える。)
パンジー (花径10〜12cmの超巨大輪種、大輪種、中輪種、ビオラと呼ばれる小輪多花性種がある。)
ヒメスミレ (本州の秋田県以南・四国・九州の人家周辺に自生する。小型で淡紅紫色の駐輪。花期は3〜5月。)
ミヤマキスミレ (北海道から中部地方以北の日本海側に生える。)
ミヤマスミレ (北海道、本州、四国に分布し、山地から亜高山の針葉樹林帯に生え、淡紅紫色の花を咲かせる。)
ヤクシマスミレ (徳之島、奄美、屋久島、沖縄本島北部に生える小型のスミレ)