日本固有種。
岩手県早池峰山の蛇紋岩地だけに生える多年草。
花茎はそう生してやや太く、高さ10〜20cmとなり、まばらに線状披針形の葉を互生する。苞葉は5〜15個で大小があり、星形をなし、径4〜6cmある。頭花は4〜8個で密集する。総苞は球形。総苞片には綿毛と細毛がある。
ハヤチネウスユキソウ
年間を通して風通しの良い日当たりで管理する。
やや乾き気味に潅水し、過湿に注意する。
肥料は春・秋に置き費と薄い液肥を与える。
植え替えは2〜3年に1回。大株になると根詰まりを起こすので、こまめに植え替える。
用土は水はけを主体に考え、山砂単用にミズゴケ粉を1〜2割混ぜたものか、山砂と桐生砂と半々のものに植える。
増殖は株分け・挿し芽のほか、実生も可能。
栽培はチシマウスユキソウに準じるが難しい部類。
カワラウスユキソウ (南アルプスの長野県側の石灰岩地に分布。全体に小型で、茎葉は長さ2p、幅5mmほど、両面に白色の綿毛が密生する。)
チシマウスユキソウ (南千島の海岸付近の岩場に自生する。)
ハッポウスユキソウ (本州(北アルプス八方尾根)に分布。高山帯の蛇紋岩崩壊地の草地に生える。)
ヒメウスユキソウ (高山帯の花崗岩の岩場に生える多年草。)
ホソバヒナウスユキソウ (至仏山・谷川岳に自生する細葉変異型。)
ミネウスユキソウ (本州中部地方の高山帯に自生。小型種。頭花は数個がかたまってつき、柄はないか、あってもごく短い。)