北半球の温帯から寒帯に分布する。世界に6属20種、日本に3属6種、日本の固有植物は3種9変種。APGV分類体系でも科の範囲に変更はない。従来の分類体系ではイワウメ科一科で単型のイワウチワ目とされることが多かったが、APGV分類体系ではツツジ目に含まれ、エゴノキ科やハイノキ科に類縁があるとされる。
草本か小低木からなり、花はやや大型で単生するか、小型で総状花序をなし、両性で放射相称、花冠は合弁で5裂、子房は上位である。葉は単葉で分裂せず、根生または互生する。果実は3片に割れる。グラウンドカバーやロックガーデン用に栽培される。
(印象)イワウメ科の植物の種類は少ないらしい。高山性のものがほとんどで、平地で栽培するのはかなり難しい気がする。特にずぼらな管理を得意とする私には、山で見るしかない植物だ。しかし、山でイワウチワやイワカガミに出会ったら、それはそれは幸せなひとときとなるだろう。
参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)
高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
園芸植物 (山渓カラー名鑑)
最終更新日 2018/02/26