日本固有。本州(中部地方、大峰山)に分布し、高山帯の岩場やハイマツ林、草地に生える多年草。
高さ5〜10cm。花は1〜5個で紅紫色、長さ1.5〜2cm。葉身は直径1.2〜3.5p。円形〜広卵形、表面に強い光沢がある。
白花品はシロバナコイワカガミという。
コイワカガミ 乗鞍岳
排水良く植える。根元は常に適湿を保つ(表土の土にハイゴケや木ゴケを張り湿度を高めるとよい)。空中湿度を保つ。風通しの良いところに置く。真夏以外は日に当てる。温暖地では難物。
殖やし方は株分けと実生による。
イワウチワ (本州の近畿地方以東に分布する。やや暗い林床に自生することが多く、厚いうちわ型の葉脈が目立つ。艶のある葉に淡紅色の美しい花を咲かせる。)
イワカガミ (日本全国に分布。山地の岩場や高山の草地に生える常緑の多年草。)
オオイワカガミ (イワカガミの変種で、主に東日本の日本海側に分布する。)
ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ (本州の一部に分布。白い花で葉の形に特徴がある。)
山草図鑑(栃の葉書房)、高山に咲く花(山と渓谷社)