日本固有種。
日本全国の浅い山に自生する半落葉低木。
観察ポイントは神奈川県の足柄万葉公園、山梨県大泉村美ノ森、松本市袴越山など
高さ1〜5m、花は朱色。直径3pくらい、先は5裂する。地域的にいろいろな変種がある。葉は卵形か長楕円形と大きさや形に変化が多い春葉と倒披針形の夏葉がある。
晩夏から初夏にかけて、各地の丘陵から山地を彩る、日本人にもっとも親しまれている野生のツツジ。花の色や形には変化があり、多くの品種が知られている。
ヤマツツジ 日光・白根
ヤマツツジ 霧降高原)
日当たりと風通しの良い場所で管理するが、暑さにやや弱いので真夏は半日陰で保護する。また冬は寒風や霜から保護する。
赤玉土・硬質鹿沼土を混合して植える。
肥料は春・秋に置き肥を与える。
梅雨時期に剪定した枝を挿し木して殖やす。実生はタネに土をかぶせないようにし、乾燥しないようにガラス板などを載せて半日陰に置く。1ヶ月後には発芽するうが、花が咲くまでに3年以上かかる。交配して新しい花を作ることができる。
ヤマツツジの花は変異が多く、、 ヤエザキヤマツツジ、ボタンツツジ、シキザキヤマツツジなど野生品種も多い。
ウンゼンツツジ (紀伊半島、四国、南九州の山地に生え、花は白〜淡紅色でごく小さく、径1〜1.5cm、葉はさらに小さい0.5〜1pほど)
オオコメツツジ (山地帯〜亜高山帯の尾根筋や湿原のふちなどに生える落葉低木。)
クルメツツジ (キリシマツツジとサタツツジとの交配から、江戸期に福岡久留米藩士坂本元藏によって作出された系統)
サイカイツツジ (長崎県の五島列島と鹿児島県の甑島に分布する。葉や花が小さい。)
シロヤマツツジ (花が白色で緑色の斑点がある。)
ヒメヤマツツジ (山口県と広島県に分布する。葉や花が小型で、花筒が長い。)
ムラサキヤマツツジ (北海道、本州の主に亜高山帯に自生。高さ1〜2mの落葉低木。花期は4〜6月。)