日本固有種。
本州(秋田県〜滋賀県の日本海側)に分布し、山地帯〜亜高山帯の尾根筋や湿原のふちなどに生える落葉低木。染色体数は未算定。
北アルプスの白馬岳や八方尾根、尾瀬にはコメツツジとオオコメツツジの療法が分布し、4数姓と5数性の個体が併存している雑種集団も見られる。
葉は大きく、長さ1.5〜4cm、基部近くからでる3脈が明瞭。
幅5〜20mmの等卵状長楕円形または長楕円形で、両面とふちに褐色の長い毛が密生する。
コメツツジと似ているが、葉や花が少し大きく、花は4数性。花冠は長さ5〜8mmの筒状漏斗形で4裂する。雄しべは4個。
オオコメツツジ〜白馬八方尾根
風通しの良い日当りで管理する。
過湿を嫌うので灌水は乾き気味に与える。
肥料は春・秋に置き肥する。
植え替えは早春に硬質赤玉土・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで水はけ良く植え付ける。
増殖は挿し木と実生による。
ウンゼンツツジ (紀伊半島、四国、南九州の山地に生え、花は白〜淡紅色でごく小さく、径1〜1.5cm、葉はさらに小さい0.5〜1pほど)
クルメツツジ (キリシマツツジとサタツツジとの交配から、江戸期に福岡久留米藩士坂本元藏によって作出された系統)
コメツツジ (深山の岩地などに生える半落葉低木。5中裂した漏斗状の白色小花を咲かせる。)
サイカイツツジ (長崎県の五島列島と鹿児島県の甑島に分布する。葉や花が小さい。)
シロヤマツツジ (花が白色で緑色の斑点がある。)
ヒメヤマツツジ (山口県と広島県に分布する。葉や花が小型で、花筒が長い。)
ムラサキヤマツツジ (北海道、本州の主に亜高山帯に自生。高さ1〜2mの落葉低木。花期は4〜6月。)
ヤマツツジ (日本全国の浅い山に自生する半落葉低木。朱色の花。)