花は青色のほかピンクや白の変異がある
学名ミオソティスは、やわらかい毛におおわれた細長い葉が、ハツカネズミの耳に似ていることを表したギリシャ語を語源にしたものです。
日本の夏は苦手で、春に咲く一年草として扱われますが、涼しい地域では夏いっぱい咲いてくれます。
ワスレナグサ 日光植物園
秋播きし、寒さが厳しくなる前に定植する。成長してからの移植は嫌うので、移植は小苗のうちに。寒地では軽く霜よけを行う。露地を好むので、水切れをしないよう注意する。
エゾムラサキ (別名、ミヤマワスレナグサ。唯一つのワスレナグサ属、日本在来種。北海道、本州中部以北に分布。)
エゾルリソウ (北海道に分布し、高山帯の礫地や草地に生える多年草。)
ネモフィラ (春から初夏に、澄んだ空色で中心の大きな白目が目をひく5弁花をつける。)
ミヤマムラサキ (日本固有種。亜高山帯〜高山帯の岩場や砂礫地に生える。)
ヤマルリソウ (山の林縁や道ばたなどに生える多年草。)
忘れな草。
別名:フォーゲットミーノット、ヒメムラサキ、ルリソウ
花名については、「花言葉」の項で解説。
私を忘れないで、真実の愛
花名、花言葉ともに、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を騎士ルドルフが恋人ベルタのために採ろうとして誤って河に落ち、その時に花を恋人に投げながら、「私を忘れないで」と言い残したという悲しい逸話からきています。
ワーテルローの戦いで死んだ兵士の胸からこの花が芽を出し、この戦いで死んだ兵士たちを忘れるなというかのように、古戦場一体に咲き競うようになったという言い伝えもある。