本州(中部地方以北)、四国(剣山、東赤石山ほか)に分布し、高山帯や亜高山帯の草地や岩石地に生える落葉低木。
細いとげが毛のように密生し、小葉は卵形で、縁に細かい鋸葉がある。花は紅紫色で径3〜4cm。花後、先端に萼片を付けた楕円形の赤い実を結ぶ。
タカネバラ 白馬・栂池
通年、日当たりと通風の良い場所で管理。真夏に葉をふるうことがあるので遮光し、やや涼しく管理する。
開花期と夏の水切れに注意。
好肥性なので、春・秋に置き肥する。
植え替えはネコブ病にかかりにくい秋に硬質赤玉土・軽石の混合土で中深鉢に植える。植え替えの際、根土は全部落とさず、3分の2程度を落とす。
増殖は挿し木と実生。挿し穂には秋の植え替え時より花後の新芽が良い。
タカネバラとオオタカネバラの違い
タカネバラ
小葉は3-4対。(写真は4対)
小葉は長楕円形から楕円形になり、縁には刺状にとがった鋸歯がある。
オオタカネバラ
小葉は2-3対。(写真は2対)
頂小葉の先端は鋭頭、側小葉はやや鈍頭になり、縁にはややあらい鋸歯がある。
オオタカネバラ (北海道、本州の中部地方以北の日本海側に分布し、小葉が少ない。)
バラ (一般に野生種を改良した観賞用の園芸品種。)