北海道と本州中部地方以北の日本海側の草地や岩礫地に生える落葉低木。
よく分枝して高さ0.5〜1.5mになり、枝には細い刺がある。葉は奇数羽状複葉で長さ8〜15cm。中軸には軟毛と刺が多い。小葉は2〜3対あり、卵状長楕円形で先はややとがる。ふちには浅い鋸歯がある。頂小葉は長さ3.5〜5.5cm、幅1.8〜3.5cm。側小葉は下のものほど小さくなる。花は枝先に1個ずつつき、紅紫色で直径3〜4cm。花柄は長さ3〜5cmで腺毛がある。花のあと萼筒はふくれて肉質の偽果となり、なかに多数のそう果を包む。偽果は長さ2cmの紡錘形で赤く熟し、先端に萼片が残る。
オオタカネバラ 白馬・栂池
通年、日当たりと通風の良い場所で管理。真夏に葉をふるうことがあるので遮光し、やや涼しく管理する。
開花期と夏の水切れに注意。
好肥性なので、春・秋に置き肥する。
植え替えはネコブ病にかかりにくい秋に硬質赤玉土・軽石の混合土で中深鉢に植える。植え替えの際、根土は全部落とさず、3分の2程度を落とす。
増殖は挿し木と実生。挿し穂には秋の植え替え時より花後の新芽が良い。
オオタカネバラとタカネバラの違い
オオタカネバラ
小葉は2-3対。(写真は2対)
頂小葉の先端は鋭頭、側小葉はやや鈍頭になり、縁にはややあらい鋸歯がある。
タカネバラ
小葉は3-4対。(写真は4対)
小葉は長楕円形から楕円形になり、縁には刺状にとがった鋸歯がある。
タカネバラ (本州の中部地方以北、四国の剣山、東赤石山ほかに分布し、高山帯や亜高山帯の草地や岩石地に生える落葉低木。。)
バラ (一般に野生種を改良した観賞用の園芸品種。)