本州の中部以北から北海道の高山に分布し、亜高山帯〜高山帯の草地に生える多年草。
日本固有種
葉は3〜5個が輪生する。花は1段に数個、2〜3段に輪生し、花の輪は接近する。高さ15〜50cm。茎葉は多数。下部の葉は花時には枯れる。中部の葉がもっとも大きく長さ3〜7cm、幅1〜2cm。上部の葉はしだいに小さくなる。萼片は線形で、両側に1〜2個の突起状の鋸葉があるが全縁。花冠は長さ1.2〜1.7cm。花盤は円筒形で長さ2cm内外。
ツリガネニンジンの高山型。両者の違いは大きさだけで、変異は連続的だとしてハクサンシャジンを認めない見解もある。
枝は横に這うので盆栽風で、良く日に当たると小葉の素晴らしい樹形となります。 関西以西では管理に工夫が必要。硬質鹿沼土5に軽石砂5などの混合土で植える。暖地では夏期の水切れや乾燥防止のため表土にミズゴケを張る。
芽出しから初夏までは風通しの良い日なた、その後は長雨を避けて風通しの良い半日陰がよい。
殖やし方は、実生は取播き、または根茎を切り分ける。茎挿しはややかたくなった茎を砂床に挿す。
ハクサンシャジン〜白馬
シロバナハクサンシャジン〜白馬
イワシャジン (秋咲き)
シロバナハクサンシャジン (ハクサンシャジンの白花品。)
ソバナ (山地の草原や林のふちなどに生える高さ1mほどの多年草。)
タマシャジン (ヨーロッパアルプスに分布し、日当たりのよい草原に自生する。)
ツリガネニンジン (ハクサンシャジンの母種。)
ヒメシャジン (東北〜中部地方に分布。亜高山帯〜高山帯の草原に生える。)
ホウオウシャジン (葉姿が美しい)
ミヤマシャジン (ヒメシャジンの変種)
日本の野草(山と渓谷社)、山野草大百科(講談社)