山地の道沿いや林縁などの自生し、本州から九州、朝鮮半島から中国に分布。
茎は高さ0.5〜1m、ときに上部で分枝する。ふつう無毛だが、まれに長い毛のあるものもある。葉は互生し、長い柄があり、卵形または広披針形で長さ5〜10cm、幅3〜8cm、やや薄く、やわらかで、ふちに粗い鋸歯がある。上部の葉は小型となり、柄はない。花は茎頂にまばらな円錐花序につき、垂れ下がる。日間は淡青紫色、先端が広がった鐘形で長さ2〜3cm、裂片はややそり返る。花柱はふつうつきでない。萼裂片は披針形で全縁、長さ5〜8mm。
ソバナ 日光・白根
ソバナ 尾瀬
ソバナ 夏の庭
春・秋は風通しの良い日当たり、梅雨頃から雨の当たらない涼しい半日陰で管理し、冬は軒下などで凍結などから保護する。
肥料は春・秋に置き肥を与えるほか、液肥も併用して肥培する。
植え替えは毎年か隔年の発芽前に行い、エゾ砂・硬質鹿沼土・軽石の混合土などで深鉢に、細い根を切って水はけ良く植え付ける。
増殖は株分け・挿し芽・実生にり、株分けでは切り口に癒合剤を塗って腐食を防ぐ。
イワシャジン (本州の東北地方〜関東地方に分布し、山地の湿り気のある岩場や崖に生える多年草。)
タマシャジン (ヨーロッパアルプスに分布し、日当たりのよい草原に自生する。)
ツリガネニンジン (日本各地の山地や高原に自生。花期は8〜10月)
ハクサンシャジン (ツリガネニンジンの高山型の変種)
ヒメシャジン (本州の東北地方南部〜中部地方に分布する。萼片は細く、鋸歯がある。)
ホウオウシャジン (イワシャジンの高山型の変種。葉が細く刃先で湾曲し、下垂して開花する鳳凰三山の特産種。白花酒も普及。)
ミヤマシャジン (ヒメシャジンの変種で本州(中部地方以北)の亜高山に自生。花期は8〜9月。)