オオマムシグサ(大蝮草)

最終更新日
2015/12/15
●学名
Arisaema serratum
●科名
サトイモ科テンナンショウ属
●花期
4月〜6月
●生育地

本州〜九州の 林、丘陵地。

●特徴

山地の林下に見られる多年草。雌雄異株で雌株は秋には赤く熟した実を付ける。オオマムシグサの雌雄は株の年齢や栄養状態で変わるといわれている。

高さ30〜80p。葉は1〜2個。小葉は7〜17個で楕円形で全縁。花は葉が展開してから開き、ふつう葉よりも上に位置する仏炎苞は淡紫褐色で、筒部は耳状に広がる。付属体は太い棒状で先に紫褐色の斑がある。

茎の模様は紫褐色のものが多く濃淡もあり変異が多い。 マムシグサに似ているが,仏炎苞は暗い紫色で白線が縦に入ること、花の時期が遅いこと,苞の先が垂れ下がることなどが違う。

●写真集

オオマムシグサの花オオマムシグサ花 日光植物園

オオマムシグサの実オオマムシグサ実 日光植物園

●育て方

自生地の多くが山地の木陰のため半日陰で育てる。

●近縁種

ザゼンソウ (北海道と本州に分布し、湿地に生える多年草。)

ミズバショウ (湿原や山地の湿地に群落をつくって生える多年草。)

●和名
大蝮草。オオマムシグサは茎の模様が蛇のマムシの皮の模様に似ていることからつけられた名前。
●参考図書
趣味の山野草・栽培大辞典(栃の葉書房)