熱帯から温帯まで広く分布し、旧世界では地生種が、新世界では着生種が分化している。世界に107属3700種以上、日本に10属66種9亜種、日本の固有植物は48種8亜種、日本ではテナンショウ族のマムシグサ節が特に種分化している。APGV分類体系ではオモダカ目に含まれ、ショウブ属は独立のショウブ科とされている。
サトイモ科はすべて草本性の単子葉植物で特徴的の葉の形態、乳細胞や乳管や厚膜細胞の有無のような組織の特徴、多様な花の携帯を持ち、もっとも多形的な分化を遂げている。一部の属以外は、仏炎苞に包まれた肉穂花序に密集して花をつける。サトイモ、ヤウティア、キルトスペルマ、インドクワズイモなどが食用とされ、多くの温室観葉植物が栽培されるものや、アンスリウムのように観賞用に栽培されるものがある。
科名は同科の「アラム」という植物に由来する。
(印象)サトイモ科の植物は我家の庭に来たことがない。大きな植物であり、湿潤なところに育つものが多いため、日照りのキツイ庭には育たないし場所もないからだ。葉や花に特徴のあるものが多いので、広い庭があれば楽しめることだろう。
参考文献
日本の固有植物 (国立科学博物館叢書)
高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)
最終更新日 2018/04/09