北海道、本州、四国、九州、東アジアに分布し、低山帯〜亜高山帯の日陰の湿った林内や岩上に生える多年草。
高さ30〜80cm。葉は2〜3回3出複葉。小拓葉はない。1個の根生葉がある。小葉は長さ1.5〜8cm、裏は白っぽい。花は直径約8mm、萼片は白色または淡紫色。そう果は2〜7個、扁平で片面に3個ずつの稜、基部に柄がある。
ミヤマカラマツ 日光・白根
水はけの良い用土として、硬質鹿沼土5、軽石砂5などを配合して植える。
葉焼けを起こさないよう、夏に半日陰になる場所が良い。
水やりは葉が枯れる休眠期にも絶やさぬこと。
肥料は春・秋に置き肥を与える。
植え替えは春か秋に地上部が黄ばみ始めた頃が適期。
繁殖は不稔性のため株分けによる。
カラマツソウ (北海道と本州の山地帯〜高山帯に生える高さ0.5〜1.2mの多年草。)
シキンカラマツ (本州の福島県・群馬県・長野県の山地に自生する。)
チャボカラマツ (北海道に分布。アポイカラマツに似るが、小葉がやや大きく葉色が濃い。)
ツクシカラマツ (小型の強健種で名前からは九州原産と想像されるが、実際の原産地は不詳。花は淡い紫色で実を熟さず、交配種との見解がある。)
ナガバカラマツ (北海道の日高・胆娠地方に分布し河原に稀に自生する葉の細い種で、花が端正な白色。)
バイカカラマツ (北アメリカ東部、カナダ原産。花色や花形に多くの変化がある。)
ヒレフリカラマツ (九州原産。花は小さいが葉が美しい。)
マンセンカラマツ (そう果が10個以下、倒卵形で先は切型になる。)
モミジカラマツ (北海道と本州中部地方以北の亜高山帯〜高山帯の湿った草地に生える高さ20〜50pの多年草。)
高山に咲く花(山と渓谷社)、山草辞典(栃の葉書房)