本州、四国、九州の低山帯に自生する落葉小低木。腐植質に富んだ肥沃な湿潤地に生える。日本固有種
葉形は先広三角形。花弁は線形でクモの足状に5弁となる。花の中心部は花弁、萼が赤みを帯びる。
マンサク 星野の早春
腐植質に富んだ排水のよい湿潤な肥沃土を好む。根鉢よりやや大きめの植え穴を掘り、完熟堆肥や腐葉土をたっぷりすき込んで土中の湿度を保つ。植え付け後は敷きワラをして乾燥を防ぐ。
剪定は込みすぎた枝を切る程度にとどめる。だが強い切り込みにも耐えるので、狭い所などでは4月中旬頃、適宜切り詰める。
施肥は冬期、根元のまわりに堆肥や鶏糞を埋め込む。8〜9月に油粕と化成肥料を等量混ぜたものを半握りか、スコップ1〜2杯の鶏糞を根元にばらまく。
アカバナマンサク (花弁が赤い)
ウラジロマンサク (中部、近畿地方に分布。)
オオバマンサク (本州中部以北に分布。マンサクより葉がやや大きいい。)
シナマンサク (中国原産。春先の新葉が出る前に強い芳香を出す。)
ベニバナトキワマンサク (葉や花が紅色の種。)
満作。万作。
和名は毎年たくさんの花を咲かせるので「豊年満作」とい言葉からとったとも、「(春になると)まず咲く」からとったともいわれている。
英名に「Witch」(魔女)がついているのは、マンサクの枝はたいへんしなることから、「wych hazel」(ハシバミのようにしなやか)という英語の、「wych」が同じ発音の
「Witch」(魔女)に変わったためといわれています。