中国、ヒマラヤ、日本(三重県、熊本県)に自生する常緑低木。小低木。
分枝が多く枝を広げる。葉は互生し、全縁で、楕円形、円形など変異が大きい。葉には星状毛が生えかたい。花は短い花序に多数つき、白黄色。花弁は細く4、雄しべも4、最近、葉や花が紅色の変種ベニバナトキワマンサクvar.rubraが中国が輸入され普及した。葉色、花色に変化が大きく、葉が紅色で白花という品種もある。
庭園木、鉢植えとされる。
ベニバナトキワマンサク 花之江の郷
耐寒性もあり栽培は容易。
腐植質に富んだ排水のよい湿潤な肥沃土を好む。根鉢よりやや大きめの植え穴を掘り、完熟堆肥や腐葉土をたっぷりすき込んで土中の湿度を保つ。植え付け後は敷きワラをして乾燥を防ぐ。
剪定は込みすぎた枝を切る程度にとどめる。だが強い切り込みにも耐えるので、狭い所などでは4月中旬頃、適宜切り詰める。
施肥は冬期、根元のまわりに堆肥や鶏糞を埋め込む。8〜9月に油粕と化成肥料を等量混ぜたものを半握りか、スコップ1〜2杯の鶏糞を根元にばらまく。
アカバナマンサク (花弁が赤い)
ウラジロマンサク (中部、近畿地方に分布。)
オオバマンサク (本州中部以北に分布。マンサクより葉がやや大きいい。)
シナマンサク (中国原産。春先の新葉が出る前に強い芳香を出す。)
マンサク (山地のやや乾いた斜面や尾根の林内に生える。)