直立する茎は高さ1mから2m 。茎頂に径約2cmの頭花を多数散房状に付ける。葉は互生し、羽状に3〜7深裂する。裂片は狭長、側裂片は葉の先端に向かって狭い角度につき、縁には内側に曲がった鋸歯があり、先端は鋭くとがる。
花はキオンによく似ているが、葉の形状に明確な違いがあり、キオンの葉は互生するが、ハンゴンソウと違って分裂しない。
悪名高き外来植物、北アメリカ原産のオオハンゴンソウとは葉の切れ込みが似ているが、別属であり、区別する。
ハンゴンソウ 日光・白根
ハンゴンソウ 尾瀬
鉢植えであまり栽培されることはなく、時折庭植えされる。
ハンゴンソウとキオンの違い
ハンゴンソウ
葉が羽状に裂ける。写真右の葉は3深裂している。
キオン
葉は広披針形で、裂けていない。
オオハンゴンソウ (北アメリカ原産の帰化植物。園芸植物として導入されたが、オオハンゴンソウは現在各地で大繁殖して群落を形成、在来種を脅かすことから駆除も行われている。オオハンゴンソウ属であり、キオン属のハンコンソウとは別属。)
キオン (葉の切れ込みがない。山地の草地に生える。)