四季の山野草/山野草図鑑
学名: Onagraceae
分類:双子葉植物
24属640種が世界に広く分布する。日本に5属27種がある。特にアメリカ大陸に多く、草本または低木で、葉は対生。花弁や萼は4、雄しべは8、雌しべは柱頭が4裂するか丸い。子房下位。子房と萼の間の萼筒が長い特徴がある。種子に長いヒゲがある。
(印象) アカバナ科の花は基本的に夕方咲き始めて朝まで、元気に咲いている。昼に咲いていると、わざわざ「ヒルザキツキミソウ」のように「昼に咲く」の名前が付いているのだ。それと、根で旺盛に増えるので、地植えに向かないかもしれない。
アカバナ科の屬と花の紹介(四季の山野草編)
- アカバナ属(Epilobium)・・・温帯地域に広く約200種の一年草、宿根草、小低木が自生する。日本に12種がある。葉は少なくとも一部対生する。花は4数性、雄しべは8個。種子に毛束(種髪)がある。
- クラーキア属(Clarkia)・・・北アメリカを中心に33種が分布する一年草。従来はゴデチア属と分けられていたが、最近はゴテチア属が本属に統合されている。両者の差は花弁に爪があるかないかによっていた。クラーキアなどがある。
- フクシア属(Fuchsia)・・・中央及び南アメリカ、ニュージーランドに105種分布する常緑あるいは落葉性低木である。フクシアなどがある。
- マツヨイグサ(オエノセラ)屬(Chamerion)・・・主として北アメリカに約125種の一年草、二年草、宿根草が分布する。多くは雑草であるが花の美しい種もある。オオマツヨイグサ、ツキミソウ、ヒルザキツキミソウ、マツヨイグサなどがある。
- ヤナギラン属(Chamerion)・・・花は大きく、頂生の総状花序につき左右相称。
この属にはヤナギランなどがある。
参考文献
園芸植物、高山に咲く花(山と渓谷社)