本州、四国、九州に分布。山の湿った半日陰の岩場などに自生する多年草。
高さ10〜30p。花びらは5枚あり、上の3枚が小さく、下の2枚が大きい。葉は楕円形で毛が生え、白斑がある。匍匐する枝から根を出して、次々と広がる。
乾燥させた茎や葉は、煎じて解熱・解毒に利用する。
ユキノシタ 太平山の自然
年間を通して半日蔭に置き、冬の乾燥にも強い。水を好むので充分に灌水するが、加湿による根腐れに注意する。
肥料は春・秋に液肥を与える。
植え替えは3月頃に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植えつける。
増殖は株分け・実生のほか、他の鉢に定着して匍匐枝を切り離しても殖やせる。実生は交雑しやすいが、採り播きすれば翌春に発芽する。
栽培される種は、草に斑が入る「雪月花」、「御所車」などがある。
ホシザキユキノシタ (花弁がほぼ放射相対称)
クモマグサ (本州の北アルプスと御岳山の高山帯に特産する。)
ダイモンジソウ (北海道〜九州、東北アジアの山地帯〜高山帯に広く分布し、湿り気のある岩上や磐「壁に生える。)
タンチョウソウ (中国東北部〜朝鮮半島に分布する、半日陰の岩壁などに生える多年草。)
ミヤマダイモンジソウ (高山性で全体的に小型。花びらの幅は広く丸みがあり葉裏が紅色。ダイモンジソウはミヤマダイモンジソウの命名上の母品種。)
日本の野草、日本の高山植物(山と渓谷社)、家庭の園芸百科(主婦と生活社)、山野草大百科(講談社)、山草図鑑(栃の葉書房)