北海道、本州(中部地方以北)、千島に分布し、高山帯の岩上や岩場に生える高さ2〜20pの多年草。
花は白色、左右相称。下側の2個の花弁は上側より長く。黄色い環状の花盤に囲まれて、2裂した雌しべがのびる。葉はすべて根生する。葉身は1〜4p。表面に短毛が散生する。葯は暗紫色。葉身は掌状に浅〜中裂、ほとんど毛がない。
ウラベニダイモンジソウ (ミヤマダイモンジソウの中で、主に石灰岩地帯に産する葉裏の紅色が濃いものをいう。)
ミヤマダイモンジソウ 至仏山
成長期は日当たり、夏は半日陰で管理する。
水やりは表土の乾きを見て、たっぷりと与え、過湿に注意する。石付けは乾燥しやすいので夏は腰水栽培が良い。休眠期も与える。
肥料は春・秋に薄い液肥を与える。
植え替えは芽出し前に行う。
用土は水もちのよい配合として、硬質鹿沼土7に軽石砂3などを配合。
殖やし方は株分けが手軽で一般的。鉢から抜いた株は土をよく落として芽に根が付いた状態になるようにはさみなどで切り分ける。
イズノシマダイモンジソウ (葉身は腎円形で厚く、茎や葉に毛が多い。房総半島南部と伊豆七島に分布。)
エチゼンダイモンジソウ (福井県の一部に分布する葉が深く切れこむ種。春から初夏に開花する。)
ジンジソウ (関東以西の本州から四国、九州に分布。花が人の文字に似るのでその名がある。葉が濃い紫色を帯びるムラサキジンジソウも普及。)
センダイソウ (本州の紀伊半島から四国、九州に分布。ジンジソウの花に似るが、茎が直立して葉が茎から出る。モミジセンダイソウも普及。)
ダイモンジソウ (北海道〜九州、東北アジアの山地帯〜高山帯に広く分布し、湿り気のある岩上や磐「壁に生える。)
タンチョウソウ (中国東北部〜朝鮮半島に分布する、半日陰の岩壁などに生える多年草。)
ハルユキノシタ (春咲き種。本州の関東から近畿地方に分布。通常は白い花だが、花弁が紅色を帯びる種はベニバナハルユキノシタと呼ばれる。)
ユキノシタ (本州、四国、九州に分布。山の湿った半日陰の岩場などに自生する多年草。)