ヤマブキソウ

最終更新日
2016/02/01
●学名
Chelidonium japonicum
●科名
ケシ科クサノオウ(ケリドニウム)属
●花期
4月〜5月
●生育地

本州、四国、九州に分布し、山地の林床や林縁に群生することが多い多年草。

●特徴

高さ30pくらい。花は直径3〜4p、花びらは4枚で鮮やかな黄色、がくは開花直前に落ちる。根生葉は長い柄があり、茎葉は茎上部に付いて、羽状複葉で、縁に細かい鋸歯がある。

葉や茎を切るとケシ科特有の有毒な黄色い汁液を出す。

●写真集

ヤマブキソウの花ヤマブキソウ 上三依水生植物園

●育て方

春はよく日に当て、梅雨頃からは風通しの良い木漏れ日程度の半日蔭で葉やけを防ぐ。冬は棚下や軒下などで霜や乾燥から保護する。

乾燥に弱いので、水切れしないよう1日1回、夏は夕方にも灌水し、休眠期でも水を切らさないようにする。

肥料は春と秋に多めに置き肥する。

植え替えは根の生育が旺盛なので、2年ごと。新芽が動き出す前の早春か、秋休眠に入ってから行う。

春先はアブラムシ、高温多湿時はウドンコ病に注意。

増殖は植え替え時に連なった固まり上の根茎を分ける。実生でも増殖が容易。

●近縁種

アメリカヤマブキソウ(北アメリカ原産で山地の林床や林縁、岩場などに生える。近縁のスティロホルム属で中国原産種も栽培される。)

クサノオウ (日本各地に分布し、林縁、道ばたなどに生える越年草。)

セリバヤマブキソウ(小葉が菱状卵形で深く羽状に裂ける。)

ホソバヤマブキソウ(葉は羽状複葉で小葉が広卵形だが、小葉の葉幅が狭くて細かい鋸歯がある。)

●和名

山吹草。明るく黄色い花がバラ科のヤマブキに似ていることからの命名。ヤマブキは花びらが5枚であるが、ヤマブキソウは4枚である点が異なる。

別名クサヤマブキ

●参考図書
日本の園芸植物(山と渓谷社)、山野草大百科(講談社)、山草図鑑(栃の葉書房)