本州、四国、九州に分布し、山地の林床や林縁に群生することが多い多年草。
高さ30pくらい。花は直径3〜4p、花びらは4枚で鮮やかな黄色、がくは開花直前に落ちる。根生葉は長い柄があり、茎葉は茎上部に付いて、羽状複葉で、縁に細かい鋸歯がある。
葉や茎を切るとケシ科特有の有毒な黄色い汁液を出す。
ヤマブキソウ 上三依水生植物園
春はよく日に当て、梅雨頃からは風通しの良い木漏れ日程度の半日蔭で葉やけを防ぐ。冬は棚下や軒下などで霜や乾燥から保護する。
乾燥に弱いので、水切れしないよう1日1回、夏は夕方にも灌水し、休眠期でも水を切らさないようにする。
肥料は春と秋に多めに置き肥する。
植え替えは根の生育が旺盛なので、2年ごと。新芽が動き出す前の早春か、秋休眠に入ってから行う。
春先はアブラムシ、高温多湿時はウドンコ病に注意。
増殖は植え替え時に連なった固まり上の根茎を分ける。実生でも増殖が容易。
アメリカヤマブキソウ(北アメリカ原産で山地の林床や林縁、岩場などに生える。近縁のスティロホルム属で中国原産種も栽培される。)
クサノオウ (日本各地に分布し、林縁、道ばたなどに生える越年草。)
セリバヤマブキソウ(小葉が菱状卵形で深く羽状に裂ける。)
ホソバヤマブキソウ(葉は羽状複葉で小葉が広卵形だが、小葉の葉幅が狭くて細かい鋸歯がある。)
山吹草。明るく黄色い花がバラ科のヤマブキに似ていることからの命名。ヤマブキは花びらが5枚であるが、ヤマブキソウは4枚である点が異なる。
別名クサヤマブキ