北海道、本州、四国、九州に分布し、林縁、道ばたなどに生える越年草。
茎は直立し、多くは分枝して高さ約40〜50pになる。花は黄色の4弁化で、葉脈や茎頂に散形状に付く。葉は互生して、羽状に裂け、各裂片もまた羽状に裂ける。葉の裏は白色を帯び、株の全体が軟質。
また茎を傷付けると黄色い汁が出て、打ち身などの塗布薬となる。
クサノオウ 春の野山
クサノオウ 花之江の郷
日当たりのよい場所で管理する。
越年草なので、花後は半日陰に移動してタネを充実させる。
潅水は1日1回充分に行い、肥料は置き肥を月に1回程与える。
採種したタネを採り播きし、秋または早春に、硬質赤玉土と硬質鹿沼土の混合用土で水はけよく植える。
アメリカヤマブキソウ(北アメリカ原産で山地の林床や林縁、岩場などに生える。近縁のスティロホルム属で中国原産種も栽培される。)
セリバヤマブキソウ(小葉が菱状卵形で深く羽状に裂ける。)
ホソバヤマブキソウ(葉は羽状複葉で小葉が広卵形だが、小葉の葉幅が狭くて細かい鋸歯がある。)
ヤマブキソウ (本州、四国、九州に分布し、山地の林床や林縁に群生することが多い多年草。)
瘡の王・草黄。「くさ(湿疹)」を直す効果があるため名が付いたとされる。