クサノオウ

最終更新日
2017/02/25
●学名
Chelidonium majus
●科名
ケシ科クサノオウ(ケリドニウム)属
●花期
5月〜7月
●生育地

北海道、本州、四国、九州に分布し、林縁、道ばたなどに生える越年草。

●特徴

茎は直立し、多くは分枝して高さ約40〜50pになる。花は黄色の4弁化で、葉脈や茎頂に散形状に付く。葉は互生して、羽状に裂け、各裂片もまた羽状に裂ける。葉の裏は白色を帯び、株の全体が軟質。

また茎を傷付けると黄色い汁が出て、打ち身などの塗布薬となる。

●写真集

クサノオウクサノオウ 春の野山

クサノオウクサノオウ 花之江の郷

●育て方

日当たりのよい場所で管理する。
越年草なので、花後は半日陰に移動してタネを充実させる。
潅水は1日1回充分に行い、肥料は置き肥を月に1回程与える。
採種したタネを採り播きし、秋または早春に、硬質赤玉土と硬質鹿沼土の混合用土で水はけよく植える。

●近縁種

アメリカヤマブキソウ(北アメリカ原産で山地の林床や林縁、岩場などに生える。近縁のスティロホルム属で中国原産種も栽培される。)

セリバヤマブキソウ(小葉が菱状卵形で深く羽状に裂ける。)

ホソバヤマブキソウ(葉は羽状複葉で小葉が広卵形だが、小葉の葉幅が狭くて細かい鋸歯がある。)

ヤマブキソウ (本州、四国、九州に分布し、山地の林床や林縁に群生することが多い多年草。)

●和名

瘡の王・草黄。「くさ(湿疹)」を直す効果があるため名が付いたとされる。

●参考図書
山草図鑑(栃の葉書房)