ヨーロッパ原産の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布。地域によって在来種のタンポポがある。平地から高山までの野原や荒れ地、空き地、土手などに生える帰化植物。
葉は羽状深裂から深い鋸葉まで変化がある。頭花がやや大きく、総苞の外片がそり返る。単為生殖。
若葉はサラダに、根はコーヒーに、また乾燥させた花や葉は健胃薬にするなど、古くから人間と深くかかわりあってきた植物です。
タンポポ 野山の春
硬質鹿沼土・赤玉土などを用いる。中深鉢の少々大きめの鉢を用意して植え込むか、タネをまいても楽しめる。置き肥を与え、日によく当てる。潅水は1日1回を目安に乾かし気味に与える。
エゾタンポポ (北海道・本州の中部地方以北に分布。)
カンサイタンポポ (長野県以西、関西に普通にあり、四国・九州・沖縄にまで分布が及ぶ。)
カントウタンポポ (関東地方と中部地方東部に分布。ヒロハタンポポとエゾタンポポの中間型。)
シロバナタンポポ (本州の関東地方西部以南、四国、九州に分布するタンポポ。葉は羽状に切れ込があり、ほかのタンポポに比べるとやや立っているように見える。春に高さ30pほどの花茎を伸ばして頂部に4cmぐらいの白い花をつける。)
トウカイタンポポ (千葉県〜和歌山県黒潮岬までの太平洋岸に分布。)
フキタンポポ (外来種。中国・シベリア・インド・ヨーロッパなどに分布。小鉢物として利用される。)
ヤツガタケタンポポ (中部地方の八ヶ岳および南アルプスの高山帯に分布。)
神のお告げ、誠実、幸せ、別離
ヨーロッパでは花びらを「好き、嫌い」ととなえながら一本ずつ抜く占いや、綿毛を一息で吹き飛ばせば【愛されている」とする占いが知られていることから、「神のお告げ」という花言葉が、綿毛が風に吹き飛ぶ様子から「別離」という花言葉がつきました。
英名の「Dandelion(ダンディライオン)」はフランス語の「Dant-de-lion(ライオンの歯)」に由来し、ギザギサの葉をライオンの歯にたとえています。